74139
読み:ななよん-いちさんきゅう
外語:74139

 74シリーズの一つ。高速CMOS版の74HC139などがある。別名「Dual 2-to-4 line decoder」。一般名称は2回路2-4デコーダーで、2ビットの入力を4ビットに展開する。
目次

概要

動作
 2ビットの入力から22=4通りの結果を、4ビットで出力する。出力の4ビットは、4ビット中のどれか1ビットが0、残る3ビットは1となる値である。
 入力(A・B)はアクティブ・ハイ(正論理)だが、イネーブル入力( ̄(G))と出力( ̄(Y0)〜 ̄(Y3))はアクティブ・ロー(負論理)である。
 これは、このICがアドレス信号(正論理)に応じてチップセレクト信号(負論理)を出すような用途が想定されているためと思われる。

論理表
 ̄(G)BA  ̄(Y3) ̄(Y2) ̄(Y1) ̄(Y0)
1×× 1111
000 1110
001 1101
010 1011
011 0111

特徴

端子
 16ピンICである。端子はVCC/GNDの他は、入力のA・B、出力の ̄(Y0)〜 ̄(Y3)、そしてイネーブル端子である ̄(G)が2系統ある。
  ̄(G)=L以外では出力( ̄(Y0)〜 ̄(Y3))はHである。
 

用法
 例えばSuperH SH7615(外部アドレスバス24ビット)で使う例を説明する。
 CS3(0x6000000〜0x7ffffff)に複数のICを繋ぐとすると、 ̄(G)にCS3、AにA22、BにA23を接続する。
 こうすると、0x60xxxxxへのアクセスで ̄(Y0)にLが出力されるため、これをチップセレクト信号として利用できる。同様に ̄(Y1)は64xxxxx、 ̄(Y2)は68xxxxx、 ̄(Y3)は6Cxxxxxの時にLが出力される。これで一本のチップセレクト信号とアドレスバスから、最大4つのICを利用できるようになる。

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