アクティブ・ロー
読み:アクティブ-ロー
外語:active low

 負極性。電位が負の際にアクティブとなる構成のこと。
目次

概要
 昔のTTLの入力回路は、「H」レベル入力では外部に電流が流れず、「L」レベルで外部に電流が流れる構成となっていた。
 つまり、「L」レベルで入力回路がアクティブとなる設計だった。これをアクティブ・ローという。

特徴

TTL
 「L」をアクティブとするのは、TTLの入力スレッショルド電圧と大いに関係がある。
 TTLの電源電圧5Vなのに対し、入力スレッショルド電圧がおよそ1Vと、かなりGND側に偏っている。
 この時、入力にノイズが乗ってスレッショルドを跨いでしまう危険は、「H」レベルよりも「L」レベルの時のほうが高い。このことから、対ノイズを考えると、TTLではアクティブ「L」の方がアクティブ「H」よりも有利だったのである。特にノイズの乗る率の高い接点入力などでは、この特性が重要となった。

CMOS
 現在主流のCMOSではVDD÷2程度(VDDは電源電圧)がスレッショルド電圧であり、アクティブ「L」にこだわる理由は殆どない。
 それでもアクティブ・ローが多いのは、TTLの頃からの名残りであるといえる。

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