食品添加物 |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質用語編 (NSUBY) |
読み:しょくひんてんかぶつ |
外語:food additives |
品詞:名詞 |
食品の製造、加工、保存などの際に使われる調味料や保存料、着色料などの総称。略して「食添」。
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概要 |
大量に摂取すると有害ということで、ヒステリックに反応する人が多いのが特徴である。だが、大量に摂って危険というのは食塩や砂糖なども同様である。そして食品添加物は、食塩や砂糖と同様に微量を使う。
例えば発がん性などが危惧されたりするが、食品添加物由来の発がんは、がん全体の1%未満と見積もる説があり、それほど憂慮すべき問題ではない。
飲食に冠しては、喫煙や多量飲酒、塩分過多などの方が「がん」の危険因子である。
食品添加物に限ったことではないが、「量の話のない毒性の議論は無視すべき」という点は重要である。
特徴 |
大前提 |
食品添加物は、食品衛生法で次のように定められている。
第四条
(2) この法律で添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によつて使用する物をいう。
例えば、豆腐を作る時に使う「にがり」や、こんにゃくを作る時に使う「消石灰」、炭酸飲料を作る時に使う「炭酸ガス」といったごくありふれたものが、食品添加物ということになる。
主なもの |
用途の考察 |
着色料は、鮮度を誤魔化す用途に使われることもあるので注意が必要だが、日本の場合は憂慮するほどには使われていない。
使用目的は、見た目を保って「美味しそう」を維持する用途が主。アメリカなどでは、「真っ青なお菓子」などが「美味しそう」であったりするそうなので、日本人は恵まれている。
酸化防止剤や保存料、防腐剤などは、腐ったり、黴が生えたりすることを防ぐために配合される。
腐敗菌が作る物質で食中毒などを起こすのは健康に悪い。また黴は発がん性物質を作るものがあり、非常に危険である。
こういったものを防ぐことは、むしろがんの予防に役立つことであり、また食中毒などのより死亡率の高い危険を防止する働きは無視できないものである。
安全性 |
食品添加物は、動物実験などにより危険性が測られ、安全と認められたもののみが使用されている。またその使用量についても、安全側に振った量に制限されている。
つまるところ、普通に使用されている食品添加物は安全なのである。食品添加物があるからこそ安心して、美味しい加工食品を食べることができる、とも言える。
テンカちゃん |
日本食品添加物協会のWebサイトなどに見られるマスコットでありアイドルが、食品添加物のテンカちゃんである。
パンフレットなどにも描かれ、PDFに大きな画像がふんだんに使われていて可愛い。DVDやVHSビデオも実費頒布(DVDは2500円、VHSは3000円)しているらしい。
リンク |
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