くじら座に見られる恒星の一つで赤色巨星。ラテン語の「ステラ・ミラ」(不思議な星)が語源。ミラ型変光星の代表。くじら座ο星(οCet)。
- 座標(2000年分点)
- 赤経: 02h 19.3m
- 赤緯: -02°59′
- 銀経: 167.8°
- 銀緯: -58.0°
- 所属:
- 距離: 500光年(推定)、400光年(天文年鑑による)
- 実視等級: 2.0〜10.1v等
- 変光周期: 332日
- 絶対等級(MV): (該当資料なし)
- スペクトル型: M7IIIe(理科年表)、M5.5-9IIIev+B(天文年鑑)
- 色指数
- B-V: +1.42
- U-B: (該当資料なし)
- V-Rc: (該当資料なし)
- R-Ic: (該当資料なし)
- 視線速度(RV): +64km/s
- 固有運動(μ):
- 赤経(RA): +0.010″/年
- 赤緯(Dec): -0.239″/年
- 伴星: 1個
- 質量: (該当資料なし)
- 半径: 約440 RSUN (理科年表)
- 光度: (該当資料なし)
- 表面温度: 2000K
- 年齢: (該当資料なし)
- ADS 1788
- SAO 129825
- HD 14386
- HIP 14386(A)、10826(B)
- HR 681
ハッブル宇宙望遠鏡観測では、質量は太陽の2倍だが、半径は700倍ある、とされた。しかも球形をしていない。
ミラは、実は中心星を取り囲むガス星雲であると考えられている。
紫外線観測によると、彗星の尾のようなものがあることが検出されており、2007(平成19)年7月15日のNASAの発表によると、銀河進化探査機GALEXにより発見された尾の全長は約13光年に及ぶとされる。
ミラは高速で宇宙空間を移動しており、この尾は3万年以上に渡って移動した痕で、その構成物質は地球3000個分にもなるとされる。
大気層が半径の20%程度で膨張/収縮しており、約332日の周期で極大2.0等から極小10.1等までを変光する脈動変光星である。但し常に極大、極小にはならず、概ね約3等から約9等までで変光する。
ミラが変光星であることはドイツのファブリチウスにより1596(慶長元)年に発見された。
天体の所属
くじら座
天体の特徴
変光星
ミラ型変光星