トレハロース
読み:トレハロース
外語:Trehalose

 オリゴ糖の一つ。二糖類グルコース(葡萄糖)2分子が縮合したもの。略して「トレハ」。光学異性体(D体とL体)がある。
目次

概要

基本情報(D体無水)
 

誘導体、関連物質の例

性質

風味
 甘味砂糖の50%程度で、まろやかな甘味がある。
 虫歯の原因になりにくい。

機能
 天然ではエビやキノコ、海草など多くの動植物に含まれているほか、砂漠の生物のように、乾燥しても生きられる動植物がよく持っている。
 細胞中の水分がトレハロースに置き換わることで、細胞中のが無くなった時の細胞の損傷を防いでいる。

加工食品
 トレハロースは、加工食品の製造にも欠くことが出来ない。
 トレハロースがなければ殆どのフリーズドライ製品は柔らかく戻らず、餅なども僅か数時間で硬くなってしまう。料理の味をまとめるのにも必要で、味に人気のある料理店は大抵、料理にトレハロースを入れている。
 従って、もしトレハロースの供給が止まることがあれば、殆どの加工品が製造できなくなる。

林原商事
 日本のバイオ企業、株式会社林原商事は、トレハロースの量産で圧倒的シェアを持っていたが、倒産した。私的整理も試みられたが断念され、2011(平成23)年2月2日に会社更生法の適用申請に追い込まれたことから、供給不安の声が発生した。
 林原はトレハロース独占で収入は充分だったが、抗がん剤研究、恐竜化石発掘、類人猿の研究センターなど、意味不明な事業拡大に伴う投資が経営を圧迫したとされる。
 最終的には、株式会社林原に吸収合併、長瀬産業の100%子会社となって、無事に更生計画が集結、トレハロースの供給は維持されることとなった。

特徴

安全性

危険性

有害性

環境影響

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