テオブロミン |
辞書:科学用語の基礎知識 薬学・精神薬編 (BPHARM) |
読み:テオブロミン |
外語:Theobromine |
品詞:名詞 |
メチルキサンチンの一種。ココアやチョコレートなどに含有するアルカロイド。
|
物質の情報 |
化学式C7H8N4O2。分子量180.17。
化学名の例
物質の特徴 |
薬効薬理 |
テオブロミンはじめメチルキサンチン類は、興奮性神経伝達物質であるグルタミン酸の放出抑制機能を持ったヌクレオシド「アデノシン」の受容体を遮断する。
このためグルタミン酸の働きを増加させる、興奮作用がある。
但し、他のアルカロイドなどと違って、テオブロミン自身は受容体に結合する機能がないため、これ自身が直接興奮作用をおこすことはなく、ゆえに作用は穏やかである。
テオブロミンには、精神依存、身体依存、双方の薬物依存が確認されているが、依存性は低い。耐性の形成については確認されていない。
血管平滑筋に作用し、血管を弛緩させる働きがある。
もって循環血液量を増し、延いては腎臓を通過する血流量も増加するため、尿量が増加する。
副作用など |
安全性 |
覚醒剤のような効能があり、ココアやチョコレートなどにも含まれる。
人間には薬効があるが、犬などに与えるとテオブロミン中毒で死ぬ可能性もあるので要注意。動物にチョコレートを食べさせてはいけない。
リンク |
通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Ver 7.04a (27-May-2022) Search System : Copyright © Mirai corporation Dictionary : Copyright © WDIC Creators club |