電流
読み:でんりゅう
外語:current

 電荷が導体内を連続的に移転することにより起こる現象のこと。および、その量。英語で「カレント」とも。
目次

概要
 電流は、電位差によって荷電粒子の流れが発生することにより起こる。また、電磁誘導によっても発生する。
 電子など荷電粒子は物質の一種だが、電流は「電荷が移動する現象」を表わす。電荷が移動すれば何でも電流であるので、電流は電子の流れと限定されるものではない。
 なお、電流はそれ自体は物理的に存在するものではなく、あくまで人間がイメージする産物に過ぎない。電流の方向というものも同様で、それを計器で計測したりすることはできない。物理的には存在しないからである。
 物理的に生じているのはあくまでも「荷電粒子の流れ」であって、それと電流は、イコールではない。ただし人間は、それを電流であると仮定して考えることにしている。

特徴

電流の方向
 電流は電子が流れることによって生じる。
 電気工学においては、電流はプラス極からマイナス極に向かって流れると規定されているが、実際の荷電粒子はマイナス極からプラス極に向かって流れており、電流の向きと電子の流れの向きは、逆になっている。

電流の大きさ
 電流は全電荷量×平均速度であり、強さはアンペア(A)で表わされる。
 つまり電流を増やす場合は電子数を増やすか、加速すれば良いということであり、電子数を増やすには電圧を掛け、加速するには誘導すれば良い。

オームの法則
 殆どの物質において、電流が急激な変化をしないという条件下においてはオームの法則が成り立つ。
 オームの法則は、電圧=電流×抵抗(E=IR)というものである。
 交流であっても値を実効値で示せば、この式は成立する。

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