論理否定
読み:ろんりひてい
外語:NOT
論理演算の一つで、真偽を逆にする演算のこと。
概要
単項演算であり、入力された論理が無条件に反転して出力される。
論理回路
コレクタをプルアップ、エミッタをGNDに繋いだNPN型トランジスタのベースより入力すると、その反転がコレクタから得られる。
これは、トランジスタの用途のうちの一つ、トランジスタのスイッチング作用を用いたものである。
スイッチング作用とは、ベースからエミッタに流す電流を、コレクタ‐エミッタ間の電流を変化させるのに充分な量に調整しておき、ベースの電源をON‐OFFさせると、コレクタ‐エミッタ間の電流もON‐OFFされる働きである。
このとき、ベースに電流を流す(真値)とコレクタ→エミッタに電流が流れるため、コレクタに繋がれた出力はローレベル(偽)となる。
ベースの電流を切る(偽)と、コレクタ‐エミッタ間に電流が流れなくなるためVCCが抵抗経由で出力に流れ、もってハイレベル(真値)となる。
つまり、ベースの電流の逆が出力されることになる。
記述方法
数学や回路設計は、一般に引数の上に線を引くことで表現する(例:  ̄(A))。
論理学(述語論理)では¬を記号に用いる(例: ¬A)。
ビット演算
プログラムで記述する場合、C、C++、Javaでは「x = ~a」のように、BASICでは「X = Not A」のように使う。
各ビットごとに、真なら偽、偽なら真となる。全体として見れば1の補数を取ることになる。
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