硫黄
読み:いおう
外語:S: Sulfur

 16族の酸素族に属する黄色固体の典型非金属元素
目次

情報

基本情報

一般情報

原子情報

物理特性

同位体
 質量数は、26から49までが確認されており、その中に核異性体も存在する。安定同位体は四つある。
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
26S 2陽子放射24Si
27S β+崩壊27P
28S β+崩壊28P
29S β+崩壊29P
30S β+崩壊30P
31S β+崩壊31P
32S94.93%安定核種(中性子数16)
33S0.76%安定核種(中性子数17)
34S4.29%安定核種(中性子数18)
35S87.51日β崩壊35Cl
36S0.02%安定核種(中性子数20)
37S5.05分β崩壊37Cl
38S2.838時β崩壊38Cl
39S β崩壊39Cl
40S β崩壊40Cl
41S β崩壊41Cl
42S β崩壊42Cl
43S β崩壊43Cl
43mS   
44S β崩壊44Cl
45S β崩壊45Cl
46S β崩壊46Cl
47S β崩壊47Cl
48S β崩壊48Cl
49S 中性子放射49S
 安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

性質
 多数の同素体が存在する。斜方硫黄、単斜硫黄、ゴム状硫黄などの他に、環状硫黄分子が様々に合成されている。
 中世の錬金術では水銀と塩(食塩)に並んで三元素の一つであり、ネガティブな意思作用をもたらすとされた。この硫黄は化学の硫黄と同一とは限らず、象徴的な表現として用いられた。
 寓意図では王冠をのせた王の姿で表現される。

安全性

適用法令

危険性

有害性

環境影響

発見
 大昔よりその存在が知られており、発見者は不明。
 英名(Sulphur)は、この元素を表わすラテン語のsulphuriumから。この語は「火の元」を意味するサンスクリット(梵語)の "sulvere" に由来する。

主な化合物
 硫黄を含む物質は無数に存在する。ここでは代表的なものを紹介する。

前後の元素
 
 15 ‐ 16 硫黄 ‐ 17 塩素

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