火力発電 |
辞書:科学用語の基礎知識 電力編 (NPOW) |
読み:かりょくはつでん |
品詞:名詞 |
可燃性物質を燃焼させて熱エネルギーを得、これをさらに運動エネルギーに変換し、発電機を回すことで発電を行なうこと。このための設備を備えた発電所を火力発電所という。
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概要 |
火力発電は、石油、石炭、ガス等を燃やしてエネルギーとする、熱エネルギー系の発電方法である。
発生させた熱でお湯を沸かし、蒸気でタービンを回して発電するのが、現在一般的な、汽力発電と呼ばれる発電方法である。
特徴 |
種類 |
利点 |
欠点 |
オイルショックで原油価格が暴騰した際、日本は発電にも困窮したことから、代替として原子力発電に力を入れることになった。
問題点 |
燃料 |
燃料の入手性が国際政治情勢に左右されることから、安定して電力を供給することが難しい発電方式である。
また、日本で稼働している石油(原油)を燃料とする火力発電は、石油の消費量抑止を目的として現在では国際的に新設が認められない発電方式となっており、また稼働中のものも早急に停止すべきとされている。
安全性 |
火力発電は安全性に問題があり、火力発電を増やすと統計的には確実に死人が増える。
その問題も、燃料の採掘の危険性、燃焼に伴う大気汚染、燃料の自然発火(特に石炭)による火災、燃焼後の灰の処分方法など多岐にわたる。
特に、石炭火力発電は放射能の問題と炭鉱での死者数という大きな問題を抱えている。
他の燃料はどうか |
石油にも、放射性物質は含まれている。しかし石油の危険性は放射性物質ではなく、液体であり流出しやすく、しかも可燃性なことである。
阪神・淡路大震災では多くの死者を出したが、その原因は火災であり、神戸の街を焼き尽くした原因は石油だった。他にプロパンガスや天然ガスなども同様に火災の原因となったとみられる。石油は、直ちに危険性がある物質である。
ただ、天然ガスなどには殆ど放射性物質が含まれていないと見込まれるため、そういった意味では燃やした後の危険性は低いと言える。
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