新第三紀
読み:しんだいさんき
外語:Neogene period

 地球地質時代のうち、新生代の二番目の紀。
目次

概要
 約2303万年前から約258万8000年前までの間とされる。
 古い時代から順に、次の2世に分けられ、各世はそれぞれ複数の期に分けられている。
 古くは第三紀と呼ばれていた時代の後半。「第三紀」が非公式な語となったため、古第三紀や新第三紀という名を見直す動きもある。

特徴

気候
 徐々に寒冷化し現在のような気候帯に別れるが、まだ高緯度地域でも温暖な気候であった。

哺乳類の時代
 古第三紀から引き続き、陸上には哺乳類が台頭している。
 またこの時代に人類が進化している。白亜紀後期のプルガトリウスから、古第三紀の時代の原猿類や真猿類を経て、やがて新第三紀で類人猿へと進化した。
 原猿類はキツネザルのようなサルで、まだ4足歩行に近い。
 真猿類は狭尾類と広尾類に分けられ、狭尾類がヒトの祖先霊長類に続いている。
 ヒトはオランウータンと約1500万年前に、ゴリラと約1200万年前に、そしてチンパンジーと約600万年前に違う道を歩み始めた。
 そして約400万年前にアフリカは乾燥し、熱帯雨林がサバンナに変わり始めた。これにより森を出て地上で暮らし始めたサルが、ヒトの祖先となるのである。

隕石と生物絶滅
 約1,160万年前、サーラバリアンとトートニアンの境界付近で、主な生物の15%程度が死滅している。
 その理由も、他の大量絶滅と同様に隕石と考えられていて、その原因となったと思われる隕石は、太平洋の南鳥島沖の海底にある。この隕石は直径数kmで、分析でおよそ1,100萬年前と推定され、絶滅した時期とほぼ一致している。

新旧の生物相
 第三紀が古第三紀と新第三紀に分けられた最大の理由は、生物相の著しい違いによる。
 古第三紀は森に住み、木の葉を食べる哺乳類が繁栄した。
 新第三紀になると草原に住み、草を食べる哺乳類が繁栄した。

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