新第三紀
読み:しんだいさんき
外語:Neogene period
地球
の
地質時代
のうち、
新生代
の二番目の紀。
目次
概要
特徴
気候
哺乳類の時代
隕石と生物絶滅
新旧の生物相
前後
概要
約2303万年前から約258万8000年前までの間とされる。
古い時代から順に、次の2世に分けられ、各世はそれぞれ複数の期に分けられている。
中新世 (2,303万年前~533万3000年前)
アキタニアン (2,303万年前~2,044万年前)
バーディガリアン (2,044万年前~1,597万年前)
ランギアン (1,597万年前~1,382万年前)
サーラバリアン (1,382万年前~1,162万年前)
トートニアン (1,162万年前~724万6000年前)
メッシニアン (724万6000年前~533万3000年前)
鮮新世 (533万3000年前~258万8000年前)
ザンクリアンン (533万3000年前~360万年前)
ピアセンジアン (360万年前~258万8000年前)
古くは
第三紀
と呼ばれていた時代の後半。「第三紀」が非公式な語となったため、
古第三紀
や新第三紀という名を見直す動きもある。
特徴
気候
徐々に寒冷化し現在のような気候帯に別れるが、まだ高緯度地域でも温暖な気候であった。
哺乳類の時代
古第三紀
から引き続き、陸上には
哺乳類
が台頭している。
またこの時代に
人類
が進化している。白亜紀後期のプルガトリウスから、古第三紀の時代の原猿類や真猿類を経て、やがて新第三紀で類人猿へと進化した。
原猿類はキツネザルのようなサルで、まだ4足歩行に近い。
真猿類は狭尾類と広尾類に分けられ、狭尾類がヒトの祖先霊長類に続いている。
ヒトは
オランウータン
と約1500万年前に、
ゴリラ
と約1200万年前に、そして
チンパンジー
と約600万年前に違う道を歩み始めた。
そして約400万年前にアフリカは乾燥し、熱帯雨林がサバンナに変わり始めた。これにより森を出て地上で暮らし始めたサルが、ヒトの祖先となるのである。
隕石と生物絶滅
約1,160万年前、サーラバリアンとトートニアンの境界付近で、主な生物の15%程度が死滅している。
その理由も、他の
大量絶滅
と同様に
隕石
と考えられていて、その原因となったと思われる隕石は、太平洋の
南鳥島
沖の海底にある。この隕石は直径数kmで、分析でおよそ1,100萬年前と推定され、絶滅した時期とほぼ一致している。
新旧の生物相
第三紀が古第三紀と新第三紀に分けられた最大の理由は、生物相の著しい違いによる。
古第三紀は森に住み、木の葉を食べる哺乳類が繁栄した。
新第三紀になると草原に住み、草を食べる哺乳類が繁栄した。
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