オランウータン
読み:オランウータン
外語:orang-utan

 ヒト科オランウータン属に属する類人猿の総称。東南アジアにのみ残存する。
目次

情報

分類

下位分類(種)
 ボルネオオランウータンには亜種が認められている。亜種の和名は非公式で、ここで暫定的に命名したもの。
 スマトラ島の野生オランウータンは北部から中央部までで、南部にはいない。

特徴

起源
 ヒトの系統から、およそ1500万年前に分岐した。

名前
 オランウータンはマレー語で「森(hutan)の人(orang)」に由来する。
 和名では「ショウジョウ」といい、これは支那の伝説上の動物「猩猩」に由来する。

生態
 木登りを得意とし、ほぼ完全な樹上生活動物で、主に果実などを食べる。他に、樹皮や蟻などを食べることも確認されているが、肉食はしない。
 オスはメスと比較し、かなり大きい。また腕が脚の倍ほどの長さがある。

絶滅危惧
 かつては東南アジア全域に生息していたとみられているが、森林破壊で食料となる果実が失われたり、また密猟により生息域は80%以上減少し、現在は次の場所にのみ生息する。
 ボルネオオランウータンは「絶滅危惧種」(IUCN 3.1 EN)、スマトラオランウータンはより深刻な「危機的絶滅危惧種」(IUCN 3.1 CR)に指定されていて、いずれも「ワシントン条約附属書I」に記載されている。
 しかしながら、森林破壊や違法な密猟は今も後を絶たず、そう遠くない将来に絶滅するだろうと言われている。

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