性染色体
読み:せいせんしょくたい

 性決定を司る染色体
目次

概要
 性染色体には、X/YおよびZ/Wの4種類が存在する。
 生物によって異なるが、人間の場合はオスヘテロ型であり、23対46本の染色体のうちの1対2本が性染色体である。

特徴

構成
 どちらかの性が同じ性染色体を二つ持ち、他の性は異なるものを持つ性決定方式(XX/XYまたはZZ/ZW)が一般的である。呼び方は様々あるが、例えば「オスヘテロ型(XY型)」「メスヘテロ型(ZW型)」などと呼ぶ。
 他の手段として、どちらかの性が同じ性染色体を二つ持ち、他の性は一つしか持たない方式の生物もある。この場合、YまたはWが関与しないことを表わすためOで表わす(XX/XOまたはZZ/ZO)。この方式は、例えば「オスヘテロ型(XO型)」「メスヘテロ型(ZO型)」などと呼ぶ。
 なお、生物によっては正常な個体であっても、カモノハシのように、性染色体を二組以上持つ例もある(XnYnやZnWn、例えばX2Y2)。

ヒト
 人間の場合、X染色体は約1億6300万塩基対の大きさがあり1,141個の遺伝子を持つ。一方、男性のみが持っているY染色体は約5100万塩基対の大きさで、遺伝子は255個しかない。
 また、X染色体とY染色体で共通の遺伝子は7個だと言われている。
 人間の体は元々女性になるように出来ているが、Y染色体に含まれる染色体を使って男性になる。
 従って、たとえ性染色体がXY(男性)であっても、Y染色体の遺伝子が不正であれば、体は女性のものとなってしまうのである。

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