弱い相互作用
読み:よわいそうごさよう
外語:weak interaction

 基本相互作用のうちの一つ。素粒子を別の素粒子に変化させる相互作用。古くは「弱い力」とも呼ばれた。
目次

概要
 亜原子粒子(原子よりも小さい粒子)間の相互作用を記述する相互作用である。
 放射性崩壊や核分裂反応に関係する相互作用であると言える。
 「弱い」相互作用という名前が付いているが、これは核力となる強い相互作用や電磁気力となる電磁相互作用より弱いことからの命名ではあるが基本相互作用の中で最弱でなく、4種あるうちの上から3番目の強さである。弱い相互作用より更に桁違いに弱いのが重力相互作用である。

特徴

機能
 中性子の崩壊などを記述するもので、いわゆる放射能を記述する力である。β崩壊を引き起こす力としてよく見られる。
 弱い相互作用はウィークボソン(Wボソン、Zボソン)と呼ばれるゲージ粒子が対応する。
 弱い相互作用を受けると粒子の種類(香り)が変わるため、量子香力学とも呼ばれている。

相互作用の性質
 ウィークボソンは、ゲージ粒子だが質量を持っており、このため力の作用範囲は狭い。
 本来ゲージ粒子は質量を持ってはいけないが、対称性が破れているため、ウィークボソンには例外的に質量が存在する。

相互作用の分離
 ビッグバン宇宙論では、時刻10−11秒(温度102GeV)に第三の相転移が起こり、弱い相互作用と電磁相互作用が分離した。

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