四極真空管 |
辞書:科学用語の基礎知識 電子部品編 (NELECP) |
読み:よんきょく-しんくうかん |
外語:tetrode |
品詞:名詞 |
電極数が四つの真空管のこと。通称は「四極管」または「テトロード」。
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概要 |
まず二極真空管から三極真空管への変化は、プレート(アノード)とカソードの中間にグリッドを挟んだことであった。
四極真空管は、このグリッドを二つにした。三極でのグリッド相当をコントロールグリッドと呼び、コントロールグリッドとプレートの間にスクリーングリッドを追加することを特徴とする。
特徴 |
四極真空管には、プレートが暖まるとスクリーンにプレートからの電子が飛び付く現象である負性抵抗性という欠点が存在する。
簡単には、カソードを出て、コントロールグリッドを通過し、スクリーングリッドで加速されてプレートへ飛んでいくが、この電子がプレートに衝突したとき、プレートの電子が飛んできた電子に弾き飛ばされ(これを二次電子という)て、これがスクリーングリッドのプラスに引き付けられ、スクリーングリッドの電流を増加させる。
結果として、プレートの電流を増やすためにスクリーングリッドを追加したのに、増えるのはスクリーングリッドの電流ということになってしまう。
様々な改善方法が考案されたが、代表的なものは、グリッドを更に増やした五極真空管や、またはビーム管である。現在、出力段用として使われている四極管は、ほぼ全てがビーム管である。
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