味付け油揚げめん |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質・食品編 (NFOOD) |
読み:あじつけ-あぶらあげ-めん |
品詞:名詞 |
かつて、味を付けた麺を油で揚げたもの、いわゆるインスタントラーメンのことをこう呼んだ。
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概要 |
小麦粉・澱粉で作られた麺に食塩や砂糖、香辛料といったもので味を付けたものを「味付けめん」という。
麺はそのままでは生なので、乾燥(脱水)する必要があるが、その方法として植物油脂で揚げる方法を「油揚げめん」という。
そして、「味付けめん」でかつ「油揚げめん」であるものを、「味付け油揚げめん」(または味付油揚げめん)という。
特徴 |
定義 |
2000(平成12)年12月19日農林水産省告示第1641号「即席めん類品質表示基準」という古い基準では、以下のように定義されていた。
(2) 原材料名
加工食品品質表示基準第4条第1項第2号(エを除く。)の規定にかかわらず、使用した原材料を、次のア及びイの順に、それぞれア及びイに定めるところにより記載すること。
ア 食品添加物以外の原材料は、原材料に占める重量の割合の多いものから順に、次に定めるところにより記載すること。
(ア) めんにあっては、「めん」(味付けしたもので油処理により乾燥しないものにあっては「味付けめん」、油揚げめんにあっては「油揚げめん」、味付け油揚げめんにあっては「味付け油揚げめん」)の文字の次に括弧を付して「小麦粉」、「そば粉」、「植物性たん白」、「卵粉」、「食塩」、「植物油脂」、「ラード」等とその最も一般的な名称をもって記載すること。
しかし、2009(平成21)年4月9日農林水産省告示第487号「即席めん品質表示基準」として全面改定された新基準では「味付け油揚げめん」に対する定義はなくなったことから、以降は単に「油揚げめん」と記されるようになった。
製法 |
小麦粉を主原料として、食塩、香辛料、鹹水(中華麺の場合のみ)などの副原料を加えて製麺したものものを、植物油脂で揚げて作られる。
使われる小麦粉は準強力粉が主で、これにブレンドされたものが使われる。
使われる植物油脂は油椰子から得られるパーム油が多い。これは融点が比較的高く、常温で固体となり麺から油が滲み出にくく、更に保存性と安定性が高いという利点があるからである。
リンク |
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