再突入 |
辞書:科学用語の基礎知識 天文学ロケット編 (UROCKET) |
読み:さいとつにゅう |
品詞:さ変名詞 |
一旦大気圏外に出したものが、再び大気圏内に入ること。
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目的 |
一つめの例 |
例えば彗星や他の惑星、小惑星等は、どういう物質で作られているのか、を知りたいとする。これを調査すれば、地球誕生の起源も判明する可能性がある。
そこで、これら天体を削って持ってくる、サンプル取得機を作り、天体に飛ばすとする。
さて、実際に物質を精密に調査・研究するためには、それを地上に無事に落下させ、研究所で研究をする必要があるだろう。このための技術が「再突入」技術である。
二つめの例 |
また、有人飛行などでも再突入は重要である。地球と宇宙ステーションや他の惑星、月等との往復のためには、宇宙から無事に地球へ、宇宙飛行士を戻さなければならない。これも再突入技術に他ならない。
現在、旧ソ連のソユーズや、アメリカのスペースシャトルなどが、この目的で使われている。
技術的解決点 |
しかし、大気圏に突入させること、大気圏内を落下し無事に地表に到達させることは、大変難しいことである。
大気圏への突入 |
まず突入は、速度が早すぎたり、突入角度がおかしかったりすると、大気圏に跳ね返されてしまい突入できない。
如何にして安全に大気圏に突入できるか、も重要な解決課題である。
大気圏内の落下 |
大気圏内を落下させれば、空気との摩擦が発生し、超高温に熱せられる。従って無事に再突入させるためには、耐熱構造にしなければならない。
また地表に追突した際に破壊されては意味がないので、地表に激突しても破壊されないだけの耐久力が求められる。
日本の再突入実績 |
日本では過去4回の実験と1回の本番が行なわれており、計4回が成功している。
リンク |
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