タンタル電解コンデンサー |
辞書:科学用語の基礎知識 電子部品編 (NELECP) |
読み:タンタルでんかいコンデンサー |
外語:Tantalum electrolytic capacitor |
品詞:名詞 |
|
概要 |
小型大容量のものが作成でき、温度特性と高周波特性が良いことから携帯電話機などの小型電子機器に多用されるようになった。静電容量は0.1μF〜220μF程度まで、定格電圧は35V程度まである。
欠点 |
極性 |
電解コンデンサーであるため、極性がある。
陽極と陰極を間違ったり、高電圧を入力すると、爆発し完全に破壊される。つまり、突入電流に弱く、発火・発煙しやすいという欠点がある。
このため、電力用として使用されることは殆どない。
破壊時の問題 |
タンタル電解コンデンサーは、故障時に短絡モード(ショートモード)で壊れるという難点がある。すなわち、壊れた時に短絡してしまう。
一般にコンデンサーというのは、電源を平滑化する平滑コンデンサー、バイパスコンデンサーなどの用途に使われるが、これが短絡するということはつまり、電源が短絡することになり回路全体が破壊される恐れがある。
中には短絡モード故障対策のヒューズ入り品や、開放モード(オープンモード)で壊れるタイプもあるが、いずれにせよタンタル電解コンデンサーは壊さないよう、耐圧なども余裕を持たせて使うべきとされる。
政治的な問題 |
タンタルが希少金属であるが故に、時に材料が不足し価格が高騰することがある。
また、コンゴ民主共和国(旧ザイール共和国)ではタンタルで資金を得た軍と国との内戦が長引くなど、違う方面への影響もある。
そこで、タンタルと同族のニオブを使ったニオブ電解コンデンサーなども開発され使われるようになってきた。
リンク |
通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Ver 7.04a (27-May-2022) Search System : Copyright © Mirai corporation Dictionary : Copyright © WDIC Creators club |