セシウム134 |
辞書:科学用語の基礎知識 原子元素・名称編中 (NELEMN5) |
読み:セシウム-ひゃくさんじゅうよん |
外語:134 Cs |
品詞:名詞 |
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情報 |
概要 |
天然には存在しない同位体である。
核分裂により直接生成するものも殆どなく、多くは安定同位体133Csが中性子捕獲して134Csになるとされている。また、一つ原子番号が小さいキセノン134(134Xe)はほぼ安定核種であるため、β崩壊で134Csを生成することはない。仮にβ崩壊があったとしても、2β−崩壊して134Baになる。
原子炉中においては、核分裂生成物のキセノン133(133Xe)がβ崩壊し生成された133Csが中性子捕獲して134Csになる。
特徴 |
崩壊 |
その大半(99.9997%)はβ−崩壊し、電子(β粒子)と反電子ニュートリノ( ̄(ν)e)を放出して、バリウムの安定核種であるバリウム134(134Ba)になる。
またごく一部(0.0003%)は電子捕獲崩壊(EC崩壊)し、電子ニュートリノ(νe)とX線(特性X線)を放出して、キセノンのほぼ安定核種であるキセノン134(134Xe)になる。
生体への影響 |
科学技術庁告示第五号 平成十二年科学技術庁告示第五号(放射線を放出する同位元素の数量等)における、セシウム134の実効線量係数(ミリシーベルト/ベクレル)は、次のとおりである。
つまり、10,000ベクレルを経口摂取した時の実効線量は0.19ミリシーベルト(190マイクロシーベルト)である。
リンク |
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