カーボンナノチューブ
読み:カーボンナノチューブ
外語:CNT: carbon nanotube
炭素(カーボン)原子が蜂の巣格子状に結びついてできたnmサイズの極めて小さな筒(チューブ)状の物質。略称「CNT」。
ナノテクノロジー(nm単位の技術)の新素材として注目されている。
特徴
カーボンナノチューブは熱伝導率が金属より高く、シリコンよりも高速かつ低消費電力で電流を流すことが可能で、かつ軽量。しかも強度もダイアモンドに匹敵するなど様々な優れた特徴を持っている。
次世代表示装置FED(フィールド・エミッション・ディスプレイ)用電子銃、携帯電話や電気自動車の燃料電池の電極材料など、様々な応用が見込まれている。将来的には半導体への利用も期待されており、2020(令和2)年頃にはLSIの素材がシリコンからCNTに切り替わるのではないかとされている。
発見
世界中で研究される中、ナノチューブを発見したのは日本である。
1991(平成3)年、NECの主席研究員 飯島澄男がC60(フラーレン)観察中に偶然発見した。
特許合戦
人類はこれ以上の素材は作れないかもしれないと言われるほど究極度の高いものであるがゆえ、世界中で特許合戦となっている。
同時にカーボンナノチューブやその類品による燃料電池やディスプレイ開発も進んでいる。
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