オリオン座 |
辞書:科学用語の基礎知識 天文学天体用語編 (USTLY) |
読み:オリオンざ |
外語:Ori: Orion |
品詞:固有名詞 |
冬の星空の代表。明るい4つの星で出来た長方形と、その中に並ぶ三つ星が目印である。恐らくは全88星座中最も有名。
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特徴 |
赤経5h 62m、赤緯+6°付近に位置する。
左上がα星ベテルギウス(Betelgeuze)、右上がγ星ベラトリックス(Bellatrix)、左下がκ星サイフ(Saiph)、右下がβ星リゲル(Rigel)である。
また三つ星は、東(ベテルギウス側)から順に、ζ星アルニタク(Alnitak)、ε星アルニラム(Alnilam)、δ星ミンタカ(Mintaka)である。
神話 |
ギリシャ神話では、オリオンは海神ポセイドンと妖精エウリュアレの間に生まれた子で、体が大きい怪力の狩人である。
オリオンは世界最強を自負し自慢していたが、その自惚れを怒った女神ヘラが放ったサソリによって命を落とした、あるいはオリオンを嫌った月の女神アルテミスが放ったクレタ島の大サソリによって命を落とした。それを不憫に思ったゼウスが天の星座にしたとされる。
オリオンは自らを殺めたサソリを恐れているため、夏が近づき、さそり座が姿を現わすと、そそくさと逃げるように消えて行く。
資料 |
隣接する星座 |
代表的な恒星 |
名称 | 特徴 | 位置 (J2000.0) | カタログ番号 | ||||
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バイエル | 固有名 | 等級 | 型 | 赤経 | 赤緯 | HD番号 | HR番号 |
αOri | ベテルギウス | 0.4v | M1-2Ia-Iab | 05h 55.2m | +07°24′ | 39801 | 2061 |
βOri | リゲル | 0.1 | B8Iae: | 05h 14.5m | −08°12′ | 34085 | 1713 |
γOri | ベラトリックス | 1.6 | B2III | 05h 25.1m | +06°21′ | 35468 | 1790 |
δOriA | ミンタカ | 2.2 | B0III | 05h 32.0m | −00°18′ | 36486 | 1852 |
δOriB | 6.8 | O9V | 05h 32.0m | −00°17′ | 36485 | 1851 | |
εOri | アルニラム | 1.7 | B0Iae | 05h 36.2m | −01°12′ | 37128 | 1903 |
ζOriA | アルニタク | 1.8 | O9.5Ibe | 05h 40.8m | −01°57′ | 37742 | 1948 |
ζOriB | 4.2 | B2III | 05h 40.8m | −01°57′ | 37743 | 1949 | |
ιOri | 2.8 | O9III | 05h 35.4m | −05°55′ | 37043 | 1899 | |
κOri | サイフ | 2.1 | B0.5Iav | 05h 47.8m | −09°40′ | 38771 | 2004 |
λOriA | 3.4 | O8III((f)) | 05h 35.2m | +09°56′ | 36861 | 1879 | |
λOriB | 5.6 | B0.5V | 05h 35.2m | +09°56′ | 36862 | 1880 |
代表的な星雲・星団・銀河 |
カタログ名 | 特徴 | 位置 (J2000.0) | 銀河座標 | 補足 | ||||
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メシエ | NGC他 | 等級 | 型 | 赤経 | 赤緯 | 銀経° | 銀緯° | |
M42 | NGC 1976 | 4 | 散光星雲 | 05h 35.3m | −05°23′ | 209 | −19 | オリオン大星雲 |
M43 | NGC 1982 | 9 | 散光星雲 | 05h 35.5m | −05°16′ | 209 | −19 | |
M78 | NGC 2068 | 8 | 散光星雲 | 05h 46.5m | −00°01′ | 205 | −14 | ウルトラの星 |
IC434 | 4.0 | 散光星雲 | 05h 41.0m | −02°24′ | 馬頭星雲 | |||
Sh2-264 | 散光星雲 | 05h 35.0m | +10°00′ | エンゼルフィッシュ星雲 | ||||
Sh2-276 | 散光星雲 | 05h 52.0m | +03° | バーナード・ループ |
三つ星が目印 |
四つの星と三つ星という構成は分かり易く、冬の星座を見るための目印にもなる。
三つ星並びを西方向に進めると、赤い星アルデバランがある。更にその先には、昴(プレアデス星団)ことM45がある。
逆に三つ星並びを東方向に進めると、おおいぬ座のシリウスである。
シリウスと、オリオン座の「左上」ベテルギウス、そしてベテルギウスから東方向、天の川を渡った先に見えるこいぬ座のプロキオンの3つで「冬の大三角」と呼ばれる三角形が描かれる。
リンク |
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