黄道十二星座の第4座であり、トレミーの48星座の一つである。冬の星座。双子座。
α星カストル(Castor)と、β星ポルックス(Polux)という明るい二つの星を特徴とする。元々は1等星のカストルとポルックスの二つを「ふたご座」としたのが始まりで、周囲の星で二人の身体が作られたのは後の時代である。
このうち、α星カストルは三つの連星が連星を構成する多重連星系であることが知られている。
占星術では、黄道十二宮の第3座「双児宮」の距星となっている。
ギリシャ神話では、カストルとポルックス(ポリュデウケス)は双子で、ゼウスの子である。
母親はスパルタのテュンダレオス王の后レダである。
アテナイとの戦争の後、略奪した牛の配分を巡って親戚と争い、カストルは殺されてしまう。ゼウスは残ったポリュデウケスを神にしようとしたが、カストルと一緒を望んだので、彼を生き返らせて一日交代で神にしたとされる。
名称 | 特徴 | 位置 (J2000.0) | カタログ番号 |
バイエル | 固有名 | 等級 | 型 | 赤経 | 赤緯 | HD番号 | HR番号 |
αGemA | カストル | 1.6 | A1V | 07h 34.6m | +31°53′ | 60179 | 2891 |
αGemB | 2.9 | A2Vm | 07h 34.6m | +31°53′ | 60178 | 2890 |
βGem | ポルックス | 1.2 | K0IIIb | 07h 45.3m | +28°02′ | 62509 | 2990 |
γGem | アルヘナ | 1.9 | A0IV | 06h 37.7m | +16°24′ | 47105 | 2421 |
δGem | ワサト | 3.5 | F2IV | 07h 20.1m | +21°59′ | 56986 | 2777 |
εGem | メブスタ | 3.0 | G8Ib | 16h 43.9m | +25°08′ | 48329 | 2473 |
ζGem | メクブダ | 4.0 | F7-G3Ib | 07h 04.1m | +20°34′ | 52973 | 2650 |
ηGem | プロプス | 3.3 | M2.5III | 06h 14.9m | +22°30′ | 42995 | 2216 |
ιGem | 3.8 | G9IIIb | 07h 25.7m | +27°48′ | 58207 | 2821 |
μGem | | 2.9 | M3IIIab | 06h 23.0m | +22°31′ | 44478 | 2286 |
ξGem | | 3.3 | F5III | 06h 45.3m | +12°54′ | 48737 | 2484 |
用語の所属
星座
トレミーの48星座
黄道十二星座
関連する用語
ポルックス
カストル