アブラナ科の植物のうち、油菜(アブラナ)や様々な野菜(蔬菜)が属する一群。
▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。
- ドメイン: 真核生物 Eukaryota
- 界: 植物界 Plantae
- 門: 被子植物門 Angiosperm
- ▼: 真正双子葉類 eudicots
- ▼: 基幹真正双子葉類 core eudicots
- ▼: バラ群 rosids
- ▼: 第2真正バラ群 eurosids II
- 目: アブラナ目 Brassicales
- 科: アブラナ科 Brassicaceae
- 属: アブラナ属 Brassica
古い分類法での階層構造は次の通り。
新エングラー分類法
クロンキスト分類法
- 門: モクレン門 Magnoliophyta
- 綱: モクレン綱 Magnoliopsida
- 亜綱: ビワモドキ亜綱 Dilleniidae
- 目: フウチョウソウ目 Capparales
- 科: キンポウゲ科 Ranunculaceae
アブラナ属に属する種は多種多様に存在する。一覧は後述。
アブラナ属の植物は自家受粉しない上に、虫媒花であるため、交雑が発生しやすい。
種間交雑のほかに属間交雑もあり、多様な亜種変種があり、これは品種改良が加えられている現在の栽培品種においても同様である。
アブラナ属(Brassica)には、多くの野菜(蔬菜)が含まれる。その葉や根を食用とし、種子から油を得るため、多くの種が栽培されている。
様々な種があるが、研究につれ、分類の誤りが見つかり変更になるものもある(以下、種名は学名ABC順、変種名は和名50音順)。
- B. carinata
- B. elongata
- B. fruticulosa
- B. juncea カラシナ
- カラシナ(芥子菜) var. cernua
- キガラシ
- ザーサイ(搾菜) var. tumida
- セリホン(雪裡紅) var. crispifolia
- タカナ(高菜) var. integrifolia
- B. napus セイヨウアブラナ
- セイヨウアブラナ
- スウェーデンカブ(ルタバガ) var. napobrassica
- B. narinosa
- B. nigra クロガラシ
- B. oleracea ヤセイカンラン(野生甘藍、キャベツ)
- ヤセイカンラン
- カイラン(芥藍) var. alboglabra
- カリフラワー var. botrytis
- キャベツ(甘藍) var. capitata
- ケール(ハゴロモカンラン) var. acephala
- コールラビ var. gongylodes
- ブロッコリー var. italica
- メキャベツ(芽キャベツ) var. gemmifera
- B. rapa ラパ
- アブラナ var. nippo-oleifera
- カブ(東洋系蕪) var. glabra
- カブ(西洋系蕪) var. rapa
- コウサイタイ(紅菜薹)
- コマツナ(小松菜) var. perviridis
- サイシン(菜心) var. utilis
- スグキナ(酸茎菜) var. neosuguki
- ターサイ(〓菜) var. narinosa
- チンゲンサイ(青硬菜) var. chinensis
- ノザワナ(野沢菜) var. hakabura
- ハクサイ(白菜) var. pekinensis
- ミズナ(水菜) var. nipposinica
- B. rupestris
- B. tournefortii ハリゲナタネ
この他、所属等が定かで無いもの。
- B. perviridis
- B. septiceps
用語の所属
双子葉植物綱
アブラナ科
関連する用語
マスタード