さんかく座銀河
読み:さんかくざぎんが
外語:Triangulum Galaxy

 さんかく座方向に見られる渦巻銀河。局部銀河群を構成する主要3銀河の一つである。
目次

情報

基本情報

物理的情報

観測情報

主なカタログ番号

特徴

銀河内の天体

観測
 アンドロメダ銀河のほど近くに存在する。
 典型的な渦巻銀河で、それを真上(真下?)からみる状態である。
 ほぼ腕に沿って、不規則にHII領域が存在し、大質量星などが生まれる場となっている。
 これまで発見された中では最大級になる、M33-013406.63とされる恒星(高光度天体)も発見されており、その明るさは太陽光度の64万倍〜102万8000倍程度にもなるという。

距離
 距離は約300万光年で、誤差6%程度とされている。
 この距離が求められたのは2006(平成18)年のことで、それ以前は260万光年とされていたが、15%以上遠いことが判明した。
 カナダの研究者を中心とした欧米の科学者が、M33内にある分離食連星を観測し、質量と明るさを観測することによって高精度の距離を求めたとされるが、観測開始から論文提出まで、実に10年の歳月を要したという。

固有運動
 徐々に銀河系と接近してきている。およそ約24km/s(20.7km/cBeat)で接近してきているが、銀河系自体の公転速度を加味すると、地球からの視線速度は179.2km/s(154.8km/cBeat)である。
 銀河系はおよそ40億年後にはアンドロメダ銀河と衝突するが、その近くにあるこのさんかく座銀河とも、それと前後して衝突するものと考えられる。

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