ATC
読み:エイティースィー
外語:ATC: Automatic Train Control system

 自動列車制御装置。列車速度を自動的に制限速度以内に制御する装置。この制限速度は、必ずしも0km/h(0km/hBeat)では無い。
目次

概要
 ATSの場合、完全停止させることが目的であるため、制限速度を超えた場合は列車が完全に停止するまでブレーキが緩まない。
 これに対してATCは、働き始めて制限速度内に収まれば、ブレーキが緩む点が違う。

特徴

定義
 制限速度内でブレーキが緩む、という定義に照らし合わせると、阪急のATSなどはATCということになる。
 また当初は「ATCは減速制御だけでなく、加速制御もするものである」という考え方もあったが、この考え方からすると新幹線ATCもATSとなってしまうため、加速制御もするATCは「ATO」と呼ばれるようになった。
 さらに、カーブなどの速度制限情報が含まれているものをATCと呼ぶ考え方もある。ATS-Pなどはこの条件を満たしているが、呼び方はあくまでATSである。

区別
 このように考えると、ATSの機能も格段に進歩した現在では、機能上の違いのみでATSとATCとを区別することは困難である。
 かつての普通鉄道構造規則には、「車内信号閉塞を使用する場合はATCを使用しなければならない」との記述があったため、この条文を満たす目的で、車内信号、信号連続受信、自動緩解機能、速度制限情報付きなどといった条件をある程度満たすATSを便宜上「ATC」と呼んでいるのが実情である。

主なATC
 国鉄型は、現在では多くが消滅している。併記した列車名は、過去使用していたという意味である。
 このほかにも、特殊なものが幾つか存在する。

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