運休
読み:うんきゅう
外語:suspension
予定された運転を休むこと。
目次
概要
天災による運転中止基準
強風の場合
大雨の場合
大雪の場合(東海道新幹線のみ、単位km/h)
地震の場合
概要
工事などの理由であらかじめ予定された運休と、天災や事故などのために突発的に起こる運休がある。一度運休が決まると、いくら待ってもその列車の運転は再開されない点が
抑止
とは違う。
運休する区間は、バスや他社路線などで
振り替え輸送
が行なわれるのが通常である。
天災による運転中止基準
異常気象などの場合は、危険度が線区の状況(都市・山岳など)により異なるため、各線区ごとに過去の災害発生状況を記録し、統計的に速度制限や運転中止の具体的な基準値を決めている。
新幹線では次のように定められている。
強風の場合
風速20m/s以上
東北新幹線
、
上越新幹線
‐ 160km/h(384km/hBeat)制限
東海道新幹線
‐ 170km/h(408km/hBeat)制限
風速25m/s以上
山陽新幹線
‐ 120km/h(288km/hBeat)制限
その他 ‐ 70km/h(168km/hBeat)制限
風速30m/s以上 ‐ 運転中止
大雨の場合
以下「連続降水量」は過去24時間の積算降水量をいう。
東海道新幹線
70km/h(168km/hBeat)制限
1時間あたり50mm以上
連続降水量が250mm以上
運転中止
1時間あたり60mm以上
連続降水量が150mm以上で1時間あたり40mm以上
連続降水量が300mm以上で直前10分間の1時間あたりの雨量が2mm以上
徐行
直前10分間の雨量が4mm未満になった場合、現地での安全確認をした上で、30km/h(72km/hBeat)以下の徐行運転
山陽新幹線
運転中止
1時間あたり55mm以上
連続降水量が190mm以上で1時間あたり40mm以上
連続降水量が250mm以上で1時間あたり20mm以上
連続降水量が350mm以上で直前4時間の1時間あたりの雨量が3mm以上
東北新幹線、上越新幹線、長野新幹線
70km/h(168km/hBeat)制限
1時間あたり50〜60mm以上(場所により異なる)
24時間の降水量が180〜220mm以上(場所により異なる)
運転中止 ‐ なし
大雪の場合(東海道新幹線のみ、単位km/h)
状態\天候
雨
降水なし
みぞれ
小雪
雪
吹雪
線路の砂利が見える
230
230
230
170
120
120
線路の砂利が見えない
170
170
170
120
120
70
枕木の凹凸が見える
170
170
170
120
70
70
枕木の凹凸が見えない
170
120
120
120
70
70
レール面が見える
120
70
70
70
70
70
レール面が見えない
70
70
70
70
70
70
スプリンクラーで散水された雪、または濡れ雪の場合は、天候欄の雨を適用する。
東北新幹線、上越新幹線は数メートルの積雪があっても平常運転を続けられる除雪設備が整っており、原則として雪による運転の制限はない。ただし、設備の処理能力を超える大雪が降った場合は、速度規制などが敷かれる場合もある。
地震の場合
変電所
に設置された地震計が振動加速度が40ガル(震度4相当)以上の揺れを検出した場合、変電所からの
送電
がストップして即座に運転中止となる。
その他に地震の本振が伝わるまでに時間があることを利用して地震観測点を全国に何ヵ所か設け、そのデータから地震の規模を
コンピューター
で計算してその情報を変電所に送り、本線に地震波が到達する前にできるだけ列車を運転中止させる(
ユレダス
)。
全列車が停止後、線路や設備などに異常が無いかどうかを確認した上で運転再開となる。運転再開後の初列車は70km/h(168km/hBeat)制限、次の列車は160km/h(384km/hBeat)〜170km/h(408km/hBeat)制限という具合に徐々に制限速度を上げてゆく。
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