大手私鉄の一つ。相鉄グループの運輸業のうちの鉄道事業である。パスネットとPASMOに加盟している。通称「相鉄」(そうてつ)。
- 商号: 相模鉄道株式会社
- 本社: 〒220-0004 神奈川県横浜市西区北幸二丁目9番14号
- 設立: 1964(昭和39)年11月24日
- 資本金: 2400万円 (2009(平成21)年3月31日現在)
- 代表者: 取締役社長 沼野惠一 (2009(平成21)年4月10日現在)
- 従業員: 現状は不明
- 1917(大正6)年12月18日: 相模鉄道株式会社(現・相鉄ホールディングス株式会社)創立
- 1917(大正6)年12月: 神中軌道創立
- 1919(大正8)年6月: 神中鉄道創立
- 1926(大正15)年5月: 神中鉄道(厚木駅‐二俣川駅間)開通
- 1926(大正15)年12月: 二俣川駅‐星川駅(現在の上星川駅)間開通
- 1927(昭和2)年: 星川駅‐北程ヶ谷駅(現在の星川駅)間開通
- 1929(昭和4)年: 北程ヶ谷駅‐西横浜駅間開通
- 1931(昭和6)年: 西横浜駅‐平沼橋駅開通
- 1933(昭和8)年: 北程ヶ谷駅を星川駅、星川駅を上星川駅に改称
- 1933(昭和8)年: 平沼橋駅‐横浜駅開通(本線、一旦全通)
- 1941(昭和16)年: 海老名駅‐相模国分信号所間開通(現在の本線完成)、厚木駅‐相模国分信号所間の旅客営業廃止
- 1942(昭和17)年: 西谷駅‐横浜駅間 600V電化
- 1943(昭和18)年: 海老名駅‐相模大塚駅間 1500V電化
- 1944(昭和19)年: 新川島駅(現・西谷駅‐上星川駅間)、二俣下川駅(現・二俣川駅‐鶴ヶ峰駅間)、二ツ橋駅(現・瀬谷駅‐三ツ境駅間)、常盤園下駅(現・星川駅‐上星川駅間)を廃止
- 1944(昭和19)年: 海老名駅‐二俣川駅が1500V、二俣川駅‐横浜駅が600Vで全線電化
- 1946(昭和21)年: 柏ヶ谷駅開業、その後すぐに大塚本町駅に改称
- 1946(昭和21)年: 海老名駅‐横浜駅 1500V電化(二俣川駅‐横浜駅間を昇圧完了)
- 1948(昭和23)年: 希望ヶ丘駅開業
- 1949(昭和24)年: 厚木線(貨物線)1500V電化(これにて全線電化完了)
- 1951(昭和26)年: 上星川駅‐西横浜駅間複線化(以降、複線化工事進む)
- 1952(昭和27)年: この頃までに希望ヶ丘駅‐西横浜駅間複線化完了
- 1957(昭和32)年: かつての常盤園下駅跡そばに和田町駅開業
- 1957(昭和32)年: 古河電線駅(現・西横浜駅‐平沼橋駅間)廃止
- 1957(昭和32)年: 西横浜駅‐横浜駅間複線化完了
- 1960(昭和35)年: この頃までに大和駅‐横浜駅間複線化完了
- 1964(昭和39)年: この頃までに相模大塚駅‐横浜駅間複線化完了
- 1966(昭和41)年: この頃までにかしわ台駅‐横浜駅間複線化完了
- 1973(昭和48)年: この頃までに相模国分信号所‐横浜駅間複線化完了
- 1974(昭和49)年: 海老名駅‐横浜駅間の全線複線化完了
- 1976(昭和51)年4月: いずみ野線(二俣川駅‐いずみ野駅間)開業
- 1990(平成2)年4月: いずみ野駅‐いずみ中央駅間開業
- 1990(平成2)年5月: 「大手民鉄」となる
- 1999(平成11)年2月: 「快速」の設定が登場
- 1999(平成11)年3月: いずみ中央駅‐湘南台駅間開業
- 2005(平成17)年4月1日: 鉄道事業等を有する事業持株会社体制へ移行、鉄道事業は完全子会社の相鉄準備会社株式会社に移転
- 2007(平成19)年3月18日: PASMO導入
- 2009(平成21)年9月16日: 鉄道事業が分社され相鉄準備会社(株)は「相模鉄道(株)」に商号変更、持株会社は「相鉄ホールディングス(株)」に商号変更
- 2013(平成25)年3月23日: 交通系ICカード全国相互利用開始
- 2014(平成26)年4月27日: 海老名駅‐横浜駅間に特急列車を設定 (瀬谷駅も2面4線に改装)
今後の予定。
- 2015(平成27)年4月: 相鉄・JR直通線の供用開始、東海道貨物線経由で新宿駅までの直通運転開始
- 2019(平成31)年4月: 相鉄・東急直通線の供用開始、日吉駅から東急東横線および目黒線との相互直通運転開始
総(旅客)営業キロ35.9km。
横浜駅〜海老名駅の「本線」と、二俣川駅〜湘南台駅の「いずみ野線」を営業している。
このほかに、2.2kmの貨物線「厚木線」が存在する。かしわ台駅と海老名駅の中間にある相模国分信号所から、相模線沿いに厚木駅まで伸びる単線の路線である。
全3路線は次のとおり。
- 旅客線
- 本線 (横浜駅〜二俣川駅〜海老名駅)
- いずみ野線 (二俣川駅〜いずみ野駅〜湘南台駅)
- 貨物線
元々は相模川の砂利の採掘や運搬を目的として設立された神中軌道という会社が、1915(大正4)年に久保町(現在の東海道本線保土ヶ谷)〜厚木の予定で、厚木側から建設を開始した路線である。
しかし762mm軌間(ナローゲージ)であり輸送に向かないことから、1919(大正8)年に1067mm(三六軌間)に改軌し、この時社名が神中鉄道となった。
1926(昭和元)年には厚木駅〜二俣川駅が開通し、後に北程ヶ谷駅(現在の星川駅)まで開通した。北程ヶ谷駅‐横浜駅間はバスが運行していたが、この区間も1933(昭和8)年に開通している。
1941(昭和16)年に、相模国分信号所から南に方向を変え小田急線沿いに延ばして作られた海老名駅までの路線が開業、これが本線となり、厚木駅‐相模国分信号所間は貨物線となり旅客営業は廃止された。
一時期、神中鉄道は現在のJR相模線の前身である(旧)相模鉄道に吸収合併させられたが、その翌年に旧相模鉄道部分が国有化され、神中鉄道部分は神中線として独立した。しかし神中線は戦時合併で東急の傘下に入り、戦後になってから、現在の相模鉄道となった。
1990(平成2)年に大手私鉄の仲間入りをした会社であり、総営業キロも大手私鉄中最短である。
しかし、2000(平成12)年頃のデータで、1日あたり輸送人員は約67万人、本線の1kmあたり年間のべ乗車人員は11,068.2万人、横浜駅の1日あたり平均乗車人員は25万人と、これらの数字は大手私鉄の中でも上位を誇っている。
また、車両の駆動方法は伝統的に直角カルダン方式であり、また関東の私鉄としては初めてクロスシートを一部に導入したり、JR東日本のE231系ベースの新車(10000系)を導入するなど、独特の社風が伺える。
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