ショタコン
読み:ショタコン
外語:Shotacon: Sh〓tar〓 Complex

 小さい男の子(ショタ)を好む人や、そのような趣向のこと。少年愛。
目次

概要
 美少年と呼べる年齢層の男児趣向のことをいう。
 それより年少の男児趣向はたるコンなどと呼ばれることもあったらしいが、この語は普及せず死語となった。
 ショタコンという言葉が生まれるよりも前から少年愛という概念はあり、遡ればギリシャ神話では全知全能の神・ゼウスが、羊飼いの美少年ガニュメデス(ガニメデ)を誘拐して給仕役にしてしまうという話のほか、太陽神アポローン、音楽神パーン、ワインの神ディオニューソス、愛の神・エロスなどにも似たような逸話が多々ある。

特徴

フェチシズム
 ショタコンは、同じ男性キャラ趣向であっても「やおい」などとは違い、必ずしも卑猥な表現を含む必要はない。
 またその性質上、女性に多いと思われているが、実際には男性の方が多いらしい。
 ちなみに、ショタコンの祭典としては「ショタケット」があるが、この参加者は過半数が「男」である。

初出
 初出はラポートの読者投稿雑誌「ふぁんろ〜ど」(現:ファンロード)の1981(昭和56)年5月号(通巻第5号)である。
 Q&Aコーナー「ふぁんろ〜ど★くりにっく」の74ページ目にて「男性のロリコンに対して女の人が小さな男の子を好きなのは何というのか」という質問に対し、「同じ言葉でいいはず。正太郎クン好き→ショタコンではゴロが悪いでしょう」との回答から。
 ここではこの造語に対して否定的に書かれていたにも関わらず、同誌次号では読者の多数がこの語を使い始め、あっという間に市民権を獲得してしまった。

正太郎
 なお、ここで言う「正太郎」とは、当時人気が高かった「鉄人28号(新)」の主人公「金田正太郎」のこと。
 つまり、「ショタコン」の語源となったのは1963(昭和38)年に放送されたモノクロ版のものではなく、1980(昭和55)年に放送されたリメイク版の方である。

俗説
 ちなみに、幼い子は眉間が狭いのでShort eyes complexから略してショタコンとなった、という別説も存在するが、こちらの説には証拠が存在しておらず、信憑性は低いと言わざるを得ない。
 現在では本来の語源(金田正太郎)は忘れ去られたために、小さい男の子(小+太郎)が正太郎の代わりに語源として使われることもあるが、これは後からのこじ付けであって、正しい解釈ではない。

補足

愛で方の例
 作品としてのショタの登場のしかたは幾通りかがある。
 以降は18禁となるもの。

ショタの例

いにしえのもの
 昨今では様々なショタ作品が登場しており、枚挙にいとまがない。しかし平成前半頃まで、そういった作品およびキャラは希少であり、次のようなものが主に愛でられていた。
 またデジタルモンスターの男の子キャラも女性人気が高かった。

最近のもの
 これ以降、ショタコン作家が増えたためか、ショタコン作品も増えていく。男性向け作品では、主として「おねショタ」という形と、男の娘という形での展開が多いようである。

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