男の娘
読み:おとこのこ
女装した男の子(ショタ)のこと。広義には、女の子にしか見えないが設定上男の子であるキャラをいう。「オトコの娘」とも。なお、「男のむすめ」ではない。
概要
まんがやゲーム、イラストといった二次元創作で花開いた分野で、男性ショタコンに根強い人気があるカテゴリーである。
秋葉原では三次元への進出もぬかりなく、女装男子バーの「NEWTYPE」などの風俗店もあるが、そもそも論として、そういった店員は「ショタ」ではない。これがメイド喫茶に続くムーブメントになるかどうかは不明。
特徴
由来
男の子という表記に対し、姿が少女のようであるので、子を同じ読みの「娘」(こ)に置き換えて男の娘としたのが由来である。
ただ、その初出は定かではない。インターネットの世界では2000(平成12)年頃には2ちゃんねるで既に使われていたことが確認されているが、それ以前にも存在したと考えられている。なお、この語が広く人の目に触れたのは2006(平成18)年9月9日開催の同人誌即売会「男の娘COS☆H」(おとこのここすえっち)だったとされる。
遡って確認可能な最古の使用例としては、漫画家の河内実加が少女漫画雑誌「りぼん」1975(昭和50)年7月号でその使用例を発見している。りぼん漫画スクールへの読者投稿の作品で、題名が「男(おとこ)の娘(こ)なの」とされており、内容は定かではないが男の子が女の子に間違われる内容であるらしい。
結果として、この語は自然発生したもので発案者は特定できないこと、そして特に定義づけもされていないため「男の娘」という語自体に明確な定義はなく、使用者に委ねられる形で広まっていった。
商標
「男の娘」(おとこのこ)は、本来の発案者ではない株式会社未来少年が商標登録出願をし、問題となった。
人気
女装少年が登場するまんが等は決して最近のものに限られてはいないが、近年は意図的に男の娘を登場させるものがある。エロゲーに登場するものまである。
性別不詳の萌えキャラに対して、ふたば☆ちゃんねるの「二次元裏」掲示板(通称、虹裏)では「こんな可愛い子が女の子のはずがない」なる表現も産み出された。
男の娘は根強い人気があるらしく、一迅社から男の娘の雑誌「わぁい!」が刊行されたり、イラスト投稿SNSにおいてもアイマスシリーズ全キャラ中、最もエロ絵の多いキャラが男の娘の秋月涼という異常事態(?)になったりしている。
キャラ
2022(令和4)年現在、まんが・アニメ・ゲームに限っても優に300を超えるキャラが知られており、全ての網羅はできない。
良く知られる一部を以下に記す。女装時に変名を使うキャラは、それも併記する。キャラ名50音順。
- あ行
- 秋月涼 (アイドルマスター ディアリースターズ)
- 足利勇気 (Cross Days) → ゆう
- 綾崎ハヤテ (ハヤテのごとく!) → 綾崎ハーマイオニー
- 大空ひばり (ストップ!! ひばりくん!)
- か行
- さ行
- 白原允 (少女少年IV ‐TSUGUMI‐) → 白鳥つぐみ
- た行
- 橘柚季 (少女少年III ‐YUZUKI‐) → 橘ゆずき
- ツクシ (ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー)
- な行
- は行
- ハッカドール3号 (ハッカドール)
- ブリジット (GUILTY GEAR XX)
- 星河一葵 (少女少年II ‐KAZUKI‐) → 星河かずき
- ま行
- 真ヶ土翔太 (小林さんちのメイドラゴン)
- 蒔田稔 (少女少年V ‐MINORI‐) → MINORI
- 水城晶 (少女少年) ‐ 白川みずき
- 水島一純 (突撃!パッパラ隊) → いずみちゃん
- 水のラッセル (戦闘員、派遣します!)
- 望月ゆーま (どきどき魔女神判!)
- や行
- ら行
- わ行
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