少将
読み:しょうしょう
外語:major general (英米陸)
軍隊における階級の一つ。基本的(=准将や代将が存在しない軍隊)に最下位の将官で、大佐(准将、代将)の上、中将の下に位置する。
英語では、陸軍少将はmajor general、海軍少将はrear admiralである。
概要
大佐までは、ある程度まじめにしていれば昇進は可能である。しかし、少将はまがりなりにも将官の階級であり、ポストの数も限られるため、少将昇進者は僅かな人数に限られた。
しかし、少将は前線指揮官の階級であるので、戦時には戦死者が多く出た。このため、戦時になると少将昇進者は平時に比べ急増した。
特徴
アメリカ海軍
第二次世界大戦前のアメリカ海軍においては、少将が終身最高階級で、中将や大将は中将職あるいは大将職と定められたある特定のポストに就いたときの一時的なものであった。
このため、大東亜戦争開戦時に太平洋艦隊司令長官であったHusband Edward Kimmel(ハズバンド・E・キンメル)大将は補職の際に中将を飛び越して少将から大将になり、真珠湾攻撃の責を問われて罷免された際には、再び中将を飛び越して大将から少将に戻っている。
日本軍、自衛隊
旧日本軍では勅任官二等の官階である。
旧軍から、自衛隊に至るまでの日本の現行国防組織と海上保安庁について、「少将」に対応する階級呼称は次のとおりである。
- (旧)総理府・警察予備隊: 警察監補
- (旧)海上保安庁・海上警備隊: 海上警備監補
- (旧)保安庁・保安隊: 保安監補
- (旧)保安庁・警備隊: 警備監補
- 防衛省・自衛隊: 将補
- 海上保安庁: 一等海上保安監(乙)
参考までに、日本の現行警察組織において同等の階級は「警視長」となる。
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