祝日
読み:しゅくじつ
外語:national holiday
国で定めた祝いの日。
概要
どういった内容で祝日を定めるかは国ごとに様々だが、一般に、どの国でも祝日は休日である。
但し単なる休日と違うのは、この日は国民全員でその日を祝うために存在する、ということである。
日本
日本では、以前は明治憲法では「休日ニ關スル件」で規定される祝祭日を指し、現在では「国民の祝日に関する法律」(祝日法)に規定されている「国民の祝日」をいう。
現在の祝日法はGHQ占領下に作られたもので、日本の伝統的なものの一切が否定されて生まれた。
なお「春分の日」および「秋分の日」の日付は、前年2月1日の官報で発表される。
- 元日 (1月1日)
- 「年のはじめを祝う」。
- かつての宮中行事「元日節会」に由来する。
- 成人の日 (1月第2月曜日)
- 「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」。
- かつては1月15日だった。
- 建国記念の日 (2月11日)
- 「建国をしのび、国を愛する心を養う」。
- 神武天皇即位の日(旧暦で紀元前660年の元旦)でかつての「紀元節」。
- 春分の日 (3月21日頃)
- 「自然をたたえ、生物をいつくしむ」。
- 春の彼岸の中日で、祭日の「春季皇霊祭」に由来する。
- 昭和の日 (4月29日)
- 「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」
- 昭和天皇の誕生日。
- 憲法記念日 (5月3日)
- 「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」。
- GHQが作った占領憲法による束縛が始まった日。
- みどりの日 (5月4日)
- 「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し豊かな心をはぐくむ」。
- 以前は昭和天皇誕生日だったが、昭和の日設定に伴い、5月4日に移動された。
- こどもの日 (5月5日)
- 「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」。
- 端午の節句。
- 海の日 (7月第3月曜日)
- 「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」。
- かつて「海の記念日」だったが、後に祝日となった。また元々は7月20日だったが、後に変更された。
- 明治9年7月20日、明治天皇が東北地方巡幸の帰途、灯台視察船「明治丸」に乗って横浜港に帰還した。
- 山の日 (8月11日)
- 「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」。
- 2016(平成28)年から新設された祝日。
- 敬老の日 (9月第3月曜日)
- 「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」。
- かつては9月15日だった。
- 秋分の日 (9月23日頃)
- 「先祖をうやまい、なくなった人をしのぶ」。
- 秋の彼岸の中日で、祭日の「秋季皇霊祭」に由来する。
- 体育の日 (10月第2月曜日)
- 「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」。
- 東京オリンピックの開催記念日で、開会式の日(1964(昭和39)年10月10日)にちなむ。
- 文化の日 (11月3日)
- 「自由と平和を愛し、文化をすすめる」。
- 明治天皇の誕生日で、かつての「明治節」。
- この日は憲法記念日の半年前で、日本国憲法公布の日であり、祝日法条文もそれを踏襲している。明治節を消し去ろうとしたGHQの思惑がここにある。
- 勤労感謝の日 (11月23日)
- 「勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」。
- 祭日の「新嘗祭」にちなむ。
- 天皇誕生日 (12月23日)
- 「天皇の誕生日を祝う」。
- 今上の誕生日である。皇居一般参賀が催され、一般人も陛下を仰ぐことができる。
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