フォーサーズシステム
読み:フォーサーズシステム
外語:Four Thirds
4/3型の
撮像素子
を用いた
デジタルカメラ
システムの一つ。
目次
概要
特徴
もろもろ
マウント
撮像素子
焦点距離
概要
オリンパスが主導し、松下が参入した
一眼レフカメラ
の規格である。
従来の一眼レフデジタルカメラは、基本的にフィルムの頃と殆ど変わらない光学系を採用した。
撮像素子がなかなか安くならないため、
APS-Cサイズ
という半端な規格を採用してはみたものの、徐々に35mmフルサイズへと回帰する方向で業界は動いた。一方で、デジカメに適した撮像素子の寸法も研究が進み、結果が4/3型であったらしい。こうして、フォーサーズが実用化された。
特徴
もろもろ
次のような特徴がある。
フォーサーズの撮像素子はAPS-Cサイズよりも小さい
従来のレンズは何一つ使えない
アスペクト比
は1.333 (35mmは1.5)
オリンパス主導
しかし、全く普及していない。
小型化というのは、
一眼カメラ
を求めるマニアックな人たちの需要には合わなかったようである。
マウント
マウントは専用で、従来の全てのものと非互換である。従って、専用レンズが必要。
フランジバック
は38.67mmである。
なお、より小型化を目指す「
マイクロフォーサーズシステム
」というものもあるが、こちらはまたマウントの仕様が変わった。
撮像素子
次の大きさの撮像素子を使う。
長辺(横) 18.0mm
短辺(縦) 13.5mm
センサー対角長 21.63mm (
35mmフルサイズ
(36mm×24mm)の対角長43.26mmの1/2)
面積 2,430mm
2
センサーサイズは、実際には約17.3mm×13mmである。これは対角長21.63mmが基準としてまずあり、ここから
ピタゴラスの定理
を使って導かれる4:3の辺の長さは約17.3mm×13mmとなるからである。
なお、4/3とは4/3インチ(3.39cm)に由来するが、
CCD撮像素子
がこの大きさな訳ではない。CCD素子の寸法表記は、かつての撮像管における相当のイメージサイズで記載されている。
焦点距離
撮像素子が小さい。その対角長は、35mmフィルムのそれの約半分となっている。このため実撮影画角は、35mmフィルム用の
焦点距離
の表記を2倍したレンズとほぼ同じ
画角
になる。
言い替えれば、同じレンズを使用しても(実際には使えないが)焦点距離は35mmフィルムの焦点距離より2倍程度長くなる。
この特徴は、望遠撮影には有利となる一方、広角には不利となる。
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