読み:ケン

 時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。
目次

情報

漢字
 u2519e

意義
  1. 目縁(まぶち)
  2. 目の当たり人を見る
  3. 目が回る

概要

大漢和辞典
 大漢和辞典には、次のように書かれている。
 【〓】 23382 ケン 〔集韻〕古倦切 ※韻の説明は「霰、去聲」
 (一)まぶち。〔〓文〕〓、目圍也、从〓sandbox@318、讀若書卷之卷。
 (二)まのあたり人を見る。靦(12-42660)の古字。〔〓文〕〓、古文〓爲靦字。
 (三)目がまはる。〔〓文、〓目圍也、段注〕圍當作回、回、轉也。
 [解字]會意。〓とsandbox@318との合字。〓は左右の目、sandbox@318はきし(岸)の意。故に合して、まぶち(目の周圍)の義とする。段玉裁は、〓、目圍也の圍は、回の誤で、〓は、目が回轉する、目のまはる意なるべしとする。字解を見よ。
 〓とsandbox@318との合字とするが、肝心のsandbox@318の字が大漢和辞典に発見されなかった。Unicodeにも収録されていないと見られる。故に部首なども不明の文字である。
 段玉裁とは清朝中期の考証学者であり、〓文(〓文解字)に注釈を加えた「〓文解字注」を名著とする。段玉裁の解釈によれば「目が回る」の意である、ということになるが、その信憑性については定かではない。

康熙字典
 康熙字典網上版には、次のように書かれている。
 〓 〔唐韻〕居倦切 〔集韻〕古倦切〓音眷 〔〓文〕目圍也 又〔集韻〕醜古作〓註詳酉部十畫○按字彙正字通譌作u2519e-itaiji-001誤入七畫非
 但し、畫、誤の字形が若干異なる。u2519e-itaiji-001は、正字通ではu2519e-itaiji-002に作る。
 ○の前は「醜の字を古くは〓に作った。詳しくは酉部十画を見よ」、○の後は筆者の注釈で「字彙や正字通で字を間違って七画に入れてしまったのは非だろう」としている。
 音は反切で、唐韻が「居倦」、集韻が「古倦」とし、集韻は直音法で音を「眷」と同じとする。

日本語

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