大八島国 |
辞書:文化用語の基礎知識 民俗学東洋・神道編 (LFOLKES) |
読み:おおやしまのくに |
品詞:その他地名 |
日本、日本列島のこと。大八洲、大八州とも。
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概要 |
天皇が統治する国土の総称として用いられている。
日本神話によると、伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)がまず産んだ八つの国土である。元々「八」とは多数を表わす語であったが、ここでは実際に八つの島となっている。
島の一覧 |
八つの島 |
産まれた順に、次の通りである。
これらは順に淡路、四国、隠岐、九州、壱岐、対馬、佐渡、本州を指す。
六つの国土 |
そしてその他に六つの国土を産んだ。
この六島がどの島に該当するかは諸説あるが、一説では次のとおり。
大八島国が意味するところ |
「神」であるという認識 |
日本の島々はそれ即ち神であり、国土にも命が宿っているとする。
このように男女の神の交わりによって島が作られたとするのは、他の国の神話には類例が殆どない。
「島」であるという認識 |
最大の特徴は、日本が大陸ではなく島であるということを、きちんと認識していることにある。
現在でも、単に自分の周囲を見渡すだけでは日本が島であると認識することは無いわけだが、大昔から日本人はここが島であることを認知していたわけである。
これは、当時から日本民族は船で海をまわる民族であったことを如実に示しており、同時に大陸の民族とは決定的に系統が異なっていることをも示しているわけである。
リンク |
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