熱田神宮
読み:あつたじんぐう
愛知県名古屋市熱田区にある社殿。
情報
- 所在地: 愛知県名古屋市熱田区神宮1-1-1
- 主祭神: 熱田大神(草薙剣の剣神)
- 御神体: 草薙剣(三種の神器の一)
- 社格等: 延喜式名神大社、勅祭社、官幣大社、別表神社
- 創建: 第12代景行天皇の御代
- 例祭: 6月5日
特徴
御神体
三種の神器の一つである草薙剣を安置する。
祭神
主祭神である熱田大神(あつたのおおかみ)とは、草薙剣を御霊代としてよせられている、天照大神である。
相殿神(あいどのしん)は5柱あり、いずれも草薙剣と縁の深い神々であり、熱田神宮はこれを「五神(ごしん)さま」と呼ぶ。以下は、熱田神宮による表記と、()内は熱田神宮による呼び方である。
- 天照大神(あまてらすおおかみ)
- 素盞鳴尊(すさのおのみこと)
- 日本武尊(やまとたけるのみこと)
- 宮簀媛命(みやすひめのみこと)
- 建稲種命(たけいなだねのみこと)
このうち、宮簀媛命、建稲種命は尾張氏の遠祖として仰がれる神々である。
草薙剣盗難事件
日本書紀によると、668(天智天皇7)年、草薙剣が新羅人(現在の朝鮮人に繋がる民族)により盗まれるという事件があったとされる。
日本書紀には、新羅人は新羅へ逃走するも路中で暴風に遭い、戻ってきた旨が記されている。
熱田神宮には、新羅人の僧・道行が盗んだと伝えられており、この時通った門が「清雪門」とされ、これ以降、門は閉ざされたままとなっている。
清雪門には、次のような説明が立てられている。
清雪門
もと本宮の北門と伝えられ、
俗に不開門といって、かたく
閉ざされたままである。
天智天皇七年(六六八年)
故あって 皇居に留らせ
給うた神剣が、朱鳥元年
(六八六年) 再び当神宮
に収められた時、二度と
御動座なきように門を閉ざ
したという故事による。
朝鮮人が盗んだことは「故あって」として流しているが、この説明によれば、戻って以降、この門は閉ざすものとされているようである。
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