歩留まり |
辞書:文化用語の基礎知識 経済編 (LECO) |
読み:ぶどまり |
外語:defect rate |
品詞:名詞 |
生産全体に対する良品(製品として出荷できるもの)の割合のこと。「歩止まり」とも。
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概要 |
工場で一貫した工程で製品を作り出しても、それがすべて良品になるとは限らない。
製造が難しいというものは必ずあって、その製造が成功するかどうかは不良発生率、つまり運も関わってくる。
こうして作られた全数のうち、良品の割合を歩留まりという。
特徴 |
Pentium Pro |
例えば、かつてのIntelのPentium Proなどは内部に高速のキャッシュメモリーを搭載していたが、高速メモリーというのは概して製造が難しいので失敗率も並外れて高い。
しかもたった一ヶ所の製造に失敗しても、商品として使い物にならないため、歩留まりが悪く、製造コストが非常に高くなるという結果を招いていた。
そのためか、Pentium Proの後継チップでは、その後しばらくの間、高速キャッシュメモリー内蔵を断念していた。
Cell Broadband Engine |
PLAYSTATION 3のCPU「Cell Broadband Engine」はCPUコア(PPE)と、RISCプロセッサー(SPE)が最大8個搭載されるプロセッサーである。
しかし製造が難しいため、PLAYSTATION 3ではSPEは最大7個までしか使用しない。そして製造段階でも、SPEが7個正常なら合格として出荷される。
こういったことも、歩止まりを挙げる努力の一つである。
液晶 |
液晶ディスプレイの場合、大きなガラス面に部品を乗せて基板を作り、ここから必要な大きさを切り出して使う。
液晶の傷などもあるため、効率よく使える部分を切り出すためにはガラスそのものが大きい方が有利である。しかし大型基板を扱うには単に最新機器を導入すればよいと言うものでもなく、ノウハウの積み重ねが重要となってくる。
世界で最も進んでいるのが日本のシャープで、シャープの工場周辺には朝鮮人のスパイが多く出没することで知られる。
リンク |
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