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【嗇】 4053 シ〓ヨク シキ 〔集韻〕殺測切 〓〓` se^4解字によれば、大きく二つの義があるとしている。
(中略)
[解字]會意。來と〓(もみぐら)との合字。本義は入れることを知つて出すことを知らぬ吝嗇の意。吝嗇家が惜しんで出すことを知らぬのは、恰も持つて來た穀を倉に受け入れるに似てゐるから、來と〓とを合せて、出しをしみの意を表はす。
一〓に、〓文では〓、或はに作り、二禾、或は二來に从ふを見れば、本義は穀物をとり入れる義で、穡の古字である。故に來(むぎ)と〓とを合せて、とりいれの意を表はすといふ。
〔〓文、嗇、段注〕〓从來〓之意也、嗇者、多入而少出、如田夫之務蓋藏故以來〓、會意。
〔〓文通訓定聲〕嗇、按、〓文作〓、从二禾、又作从二來當據牆篆偏旁補又此字本訓當爲收穀、〓穡之古文也、轉注爲愛〓之義。
嗇 古文一部、異なる字があると見込まれる。
〓〓〓〓〔唐韻〕所〓力切〔集韻〕〔韻會〕殺測切〓音〓色〔〓文〕本作〓愛〓也从來从〓來者〓而藏之故田夫謂之嗇夫〔玉篇〕愛也慳貪也〔易〓卦傅〕爲吝嗇〔左傅襄二十六年〕嗇干〓〔註〕嗇貪也 又〔老子道徳經〕治人事天莫如嗇〔註〕嗇者有餘不盡用之意〓 又〔史記倉公〓傅〕脈嗇而不屬 又官名〔書胤征〕嗇天馳〔註〕嗇夫主幣之官〔詩小雅田〓至喜箋〕田〓司嗇今之嗇夫也〔史記張釋之傅〕虎圈嗇夫〔註〕正義曰掌虎圈百官表有郷嗇夫此其類也 又與穡同〔儀禮特牲饋食禮〕主人出寫嗇干房〔註〕嗇者農力之成功〔前漢成帝〓紀〕服田力嗇
U+55C7 kJapaneseKun OSHIMU YABUSAKA角川書店 角川新字源 二八四版(小川環樹、西田太一郎、赤塚忠 編)に拠れば、漢音はショクである。意味として、次のように記載がある。
U+55C7 kJapaneseOn SHOKU
(1)とりいれ。収穫。同〓穡。新字源によれば、うち、「おし‐む」「やぶさか」が熟している訓であるとしており、UniHanに採用されたのは妥当ということが可能なのであろう。
(2)おしむ(をしむ)。ものおしみする。→付・同訓異義。
(3)やぶさか。けち。「吝嗇りんしょく」
(4)ひかえめにする。
(5)むさぼる。