Ultra ATA
読み:ウルトラエイティーエイ
外語:Ultra ATA

 ATA対応のハードディスクを高速化するための拡張仕様。
目次

概要

由来
 QuantumIBMMaxtorSeagate TechnologyWestern Digital等のハードディスクドライブベンダーと、IntelVIA Technologiesなどのチップベンダーにより策定され、1998(平成10)年に発表された、
 この仕様は、ATAの規格ATA/ATAPI-4(ANSI NCITS 317-1998)で正式に採用された。

機能
 アクセス方法に、従来のPIODMA方式に加え、Ultra DMA方式を追加した3種類を規定している。
 そのため、Ultra ATAはUltra DMAとも呼ばれる。DMA転送によってCPU負荷が極端に小さくなったため、SCSIと比べても遜色のないパフォーマンスを実現している。

特徴
 CRCによる転送データのベリファイ機構が採用され、転送後に誤りがないかハードディスクとホストの両方でチェックを行ない信頼性を確保している。
 しかも従来のインターフェイスと互換性があるため、相手がこれをサポートしていない場合には下位のモードで動作することができる。
 また、Mode 4(66Mバイト/秒)以上では、40芯だったATAケーブルを倍の80芯に増やし、それを信号用グラウンド(GND)とすることでクロストーク特性を改善。これによって高速転送を実現した。

ATA規格と転送レート
名称mode最大転送速度ケーブル
PIO03.3Mバイト/秒40芯
15.2Mバイト/秒
28.3Mバイト/秒
311.1Mバイト/秒
416.7Mバイト/秒
Single word DMA02.1Mバイト/秒
14.2Mバイト/秒
28.3Mバイト/秒
Multi word DMA04.2Mバイト/秒
113.3Mバイト/秒
216.7Mバイト/秒
Ultra ATA016.7Mバイト/秒
125.0Mバイト/秒
33/233.3Mバイト/秒
348.0Mバイト/秒
66/466.7Mバイト/秒80芯
100/5100.0Mバイト/秒
Fast Drives133133.3Mバイト/秒

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