TransferJet
読み:トランスファージェット
外語:TransferJet
ソニー
が提唱した
超広帯域無線
(UWB)の一種で、
近距離無線通信
技術の一つ。対応機器同士を互いにかざすことで通信が可能となる。
目次
概要
特徴
利点
用途
技術
電波
NFCとの違い
概要
TransferJetは、通信速度やセキュリティなどの面から、通信距離を3cmと短距離に設定している。
速度は
物理層
で最大560Mbps、
誤り訂正
や通信などプロトコルレベルでのオーバーヘッドを除くと、実効速度は最大375Mbpsとなる。
特徴
利点
二つの対応機器同士を3cmまで接近させると、自動的にデータ伝送が開始される。但し、特定のデータを送信したい、といった場合には手動での操作も必要である。
従来ならケーブルを要した処理を無線ででき、高速で、しかも無線通信にありがちな面倒な初期設定の一切が不要ですぐに使い始めることができる、家電向けの技術である。
同様の用途のものに
Bluetooth
があるが、Bluetoothは初期設定が必要で、10m程度まで利用可能(Class 2の場合)だが
Bluetooth 3.0+HS
でも最大24Mbpsと遅い。
用途
TransferJetコンソーシアムには様々な家電メーカーが参加している。
まず、ソニーがTransferJet対応LSIを出荷し、製品としても、TransferJet対応の
デジタルカメラ
、
パーソナルコンピューター
、
メモリースティック
などを出荷している。
技術
電波
周波数は4.48GHz帯を使用する。
UWB
、
Wireless USB
と同じ周波数帯である。
送信電力は、-70dBm/MHz以下(平均電力)で、日本では
微弱無線局
の規定に準拠する。諸外国はその国の電波規則に準拠。
NFCとの違い
Suica
や
PASMO
などの
FeliCa
(
NFC
)とは異なる技術である。
TransferJetが
UWBローバンド
の4.48GHz帯の電波を使うのに対してFeliCaは
ISM
の13.56MHz帯の電波を使用するなど周波数も全く異なるため、互いに干渉する事が無く、同一機器での共存も可能である。
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