SIPP
読み:エスアイピーピー
外語:SIPP: Simple Internet Protocol Plus
IPngの候補の一つだった通信プロトコル。この仕様が採用され、改良されてIPv6となった。
概要
1994(平成6)年10月に、RFC 1710として情報提供プロトコル扱いで提案された。
それ以前に提案されていたSIP(Simple Internet Protocol)をベースとしたプロトコルである。
特徴
IPv4の後継を検討するIPng-WGにおいて、IPngの候補の一つとして選ばれた後、このプロトコルの拡張として、IPv4の後継IPv6の仕様が決定した。IPv4の後継がIPv6であるのは、SIPPのIPバージョン番号が6に割り当てられていたためである。
SIPPはIPv4の発展として、次のような特徴を持っていた。
- IPアドレスは64ビット固定長
- IPヘッダーはシンプルな固定長
- QoSの機能を導入
- 暗号化や認証機能を標準搭載
アドレスが64ビットでは将来的に不足すると考えられたため、このアドレスを128ビットとしたバージョンが作られ、これが最終的にIPv6の候補となった。
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