PING of Death
読み:ピン-オヴ-デス
外語:PING of Death

 巨大なping(ICMP ECHO)パケット送信することでサービスを停止させる攻撃。
 今では歴史的に古い攻撃手法となるが、日々新たに作られるIPの実装においては、意図せずバグとして含んでしまうこともあり、注意が必要な事項である。
目次

概要
 pingつまりICMPはIP上のアプリケーションプロトコルである。そして、IPパケットの最大長は65,536バイトである。
 これを超える長さのパケットを受信すると、実装によってはサービスを停止する。これを利用し、pingによって65536バイトより長いIPパケットを送信し、対象に対してサービス妨害(DoS)攻撃を行なうことをPING of Deathという。

手法
 手法は極めて簡単である。Windowsでも、古いping.exeでは、次のようにして行なえた。
 ping -l 65550 hostname
 現在提供されているping.exeは、サイズは65500が最大となり、物理的にPING of Deathができないようになっている。
 FreeBSDでは -s オプションでサイズが指定可能なようだが、スーパーユーザー権限が必要で、一般ユーザーは利用出来ないようだ。

対策
 Microsoft WindowsMac OSはもちろん(?)のこと、各種ルーターやネットワークプリンター、そしてFreeBSDLinuxなどでも発生したことから、大問題となった。
 現在では、殆どのシステムにおいて、対策が講じられている。セキュリティシステムにおいては、巨大なPINGパケットを確認したときにはそれをPING of Death攻撃と認識し、ログに記録するものもある。

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