OBEX
読み:オベックス
外語:OBEX: Object Exchange

 二台のデバイス間でデータ交換(オブジェクト伝送)をするための通信プロトコル。直訳すると「オブジェクト交換」。
目次

概要
 OBEXは、元々はIrDAで使用するために作られた通信プロトコルで、これはIrOBEXと呼ばれている。
 OBEXは下位の通信プロトコルを選ばない汎用性の高いプロトコルであるため、物理層としては、IrDA、BluetoothUSB、シリアルケーブルなどが使われている。

特徴

機能
 Bluetoothでは、BIP、BPP、FAX、FTP、GOEPOPPPBAP、SYNCなど、様々なプロファイルで使われている。
 OBEXはHTTPの考え方をベースに作られたクライアント/サーバーモデルのプロトコルである。サーバーとクライアントで明確に機能が分かれているのが特徴で、Webサーバーとクライアントの関係に近い。このため「バイナリ HTTP」などとも評される。
 トランスポート層に依存しておらず、Bluetoothの場合は下位にRFCOMMを主要なプロトコルとして使っている。

OPP
 OBEXを使用するプロファイルとして、たとえば「OPP」がある。
 OPPというプロファイルはOBEXサーバー、OBEXクライアントの双方を指すことになるが、どちらか一方の実装でも仕様上はOPP対応となる。
 つまり、送信専用、受信専用、送受信両対応の三種類の実装がありえるが、全てOPP対応と表示可能で、OPP対応という表示を見ただけではどの程度のオブジェクト交換が可能なのかは分からないことになる。

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