この仕様は、後に同社のPC DOS(DOS/V)でも採用された。932という番号は、定かではないがこの時に附されたものと考えられる。 NEC MS-DOS
NEC PC-9800シリーズで採用されたMS-DOSでも、ほぼ同じものが採用された。番号も、同じく932となっている。但し文字集合(CCS)は違っている。
NECは、同社の汎用コンピューターACOS2,4系で使われていた文字集合と互換性を持たせることとし、9区〜13区にあった独自の拡張文字をそのまま採用した。
基本的な仕様は次の通り。
外字は、機種により字数が異なるが最大で188字に対応し、最初の94字がJISコードで0x7621〜0x767e、残りの94字が0x7721〜0x777eに割り当てられている。
IBMで115区〜119区に採用された漢字を、符号位置を変えてそのまま採用した。
このため、必要な文字は全て94×94の中に収まっている。
EPSONの互換機では、ベースの文字集合がJIS X 0208である点を除けば、同様の拡張を施してあり、互換性が考慮されている。 Microsoft Windows Codepage : 932
Windowsで日本語対応をするにあたり、IBMとNEC、双方との充分な互換性確保が求められた。結果、両者の主要な拡張をそのまま併合して採用した。
基本となる文字集合は、時代に合わせて「JIS X 0208-1990」としている。
選択基準は次の通り。