MSM
読み:エムエスエム
外語:MSM: Mobile Station Modem

 QUALCOMMの携帯電話向けチップセットシリーズの一つ。
目次

概要
 携帯電話機における、音声・データ通信を司るプロセッサーである。
 CPUとしての機能のほかに、GPSやマルチメディアの機能を搭載している。
 このうち、CPUとしての機能はARMアーキテクチャを用いている。

特徴

チップセット
 MSMはチップセットであり、様々なICを組み合わせて使用するシステムである。
 しかしMSM自体も多機能であり、様々な機能が搭載されている。これら機能は、グループごとにサブシステムとして区別されているようである。

サブシステム
 Androidの公開されたソース中にヒントとなるようなキーワードが見られるが、実際の仕様等については非公開であるため、詳細は不明である。
 従って以下の名称は、正式名称ではない可能性もある他、時代と共に名称が変わることもある点に注意が必要である。

種類

シリーズ
 大きくCDMA2000 1x用、CDMA2000+GSM/GPRS用、W-CDMA/UMTS用に分けられる。
 またMSMシリーズ以外にも、データ通信端末用としてアプリケーションプロセッサーを持たないMDMシリーズや、「Snapdragon」として、ARMのCPUをベースに、各種の電力制御やセンサー、通信機能などの周辺機器を統合したSoCとしてのシリーズがある。

型番
 現在、MSMやAPQは4桁で型番が付いている。
 1000の位で大まかな世代を表わすと見られる。また、数字の100の位でモデムの種類を表わすため、数字の大小と性能は無関係である。
 10の位と1の位の二桁が、性能や種類を表わしているが、00から順番に附番しているわけでもないため、やはり数字の大小と性能は無関係である。
 1000の位が8の世代では、100の位は次を意味する。
 4桁の数字の後に、1桁ないし2桁程度の英字をつけるものもある。
 百の位が「2」はUMTS(日本ではW-CDMA)、「6」はCDMAを表わすことから、NTTドコモソフトバンクモバイルの端末は「MSM82xx」、au端末は「MSM86xx」が、必然的に多くなることになる。

ラインナップ
 古いものについては一部のみ。新しいものについては、一部噂レベルのものも含む。

5000以前

MSM6000シリーズ

MSM7000シリーズ

MSM8000シリーズ
 下二桁順にソートして記載しているが、数字の大小と性能はあまり関係がない。

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