Scorpion
読み:スコーピオン
外語:Scorpion
QUALCOMMの開発した携帯端末向けCPUの一つ。サソリの意。
概要
Snapdragonシリーズで採用された最初のプロセッサーで、携帯電話向けチップセットであるMSMなどのシリーズで使われている。
命令セットはARMv7(ARMv7-A)となるアプリケーションプロセッサーである。
ARM Cortexの対抗となるARM系RISCコアで、ARM Cortex-A8/A9対抗となる。
Scorpionは45nmプロセスで製造される。後継は28nmプロセスで製造されるKraitである。
特徴
標準的な製品はQUALCOMMの要求を満たさず、新規開発に至ったとする。次のような特徴がある。
- ARMのCortex-Aシリーズと同じARMv7(ARMv7-A)命令セット
- 浮動小数点処理などの性能強化と、低消費電力化
- ARMのSIMD拡張命令であるNEONをサポートする128ビット幅のSIMD演算ユニット「VeNum」(Vector Numerics)を実装
ARMv7のTrustZoneやNEONなどの機能は必要だったこと、独自アーキテクチャーも無理があることから、従来どおりARMベースでの開発となった。
MSM8255などで採用されている。
再検索