LAPF
読み:ラップ-エフ
外語:LAPF: Link Access Procedure for Frame Relay

 フレームリレーデータリンク層(レイヤー2)プロトコル
目次

概要
 ITU-T I.233で規定されているFMBS(フレーム・モード・ベアラー・サービス)用の呼制御手順。

構造
 LAPFは大きく二つの副層に分けられており、その全体を「LAPFフルセット」という。
 統一的な名称は無いようだが、下位層は「LAPFコア」、上位層は「上位」や「制御」などと呼ばれている。
第2層データリンク層LAPFフルセット上位(制御)
LAPFコア
第1層物理層

特徴

階層構造
 LAPFは、フレーム処理を行なう「コア機能」と、フレーム再送制御などを担う「制御機能(上位機能)」とに機能が分けられている。
 この機能の分離は、上述のように、プロトコル階層では副層という形で表わされる。
 パケット交換では両方の副層を使い、さらにレイヤー3を乗せて使うが、単なるフレームリレーの場合はLAPFコアまでしか使わない。この場合は上位にはTCP/IPなどが乗せられる。

コア機能
 LAPFの副層のうち、下位層(物理層に近い層)をコア機能という。
 フレームリレーの伝送における、最低限の機能を有する部分である。
 ITU-T Q.922、ITU-T X.36などの勧告や、ANSI T1.618などの規格がこれに該当する。

上位機能
 LAPFの副層のうち、上位層(ネットワーク層に近い層)を上位機能という。
 この上位機能までを用いるサービスは「フレームスイッチ」と呼ばれ、フレームリレーとは区別される。
 PVC状態確認手順(LMI)は、この上位までを使う。LMIには、次のようなものがある。

ITU-T X.36
 ITU-T X.36は、LAPFの機能をすべて含み、かつX.25のようにレイヤー1からレイヤー3までを含む勧告である。
 フレーム送受信機能に加え、PVC状態確認手順、SVC呼制御などの機能を持っている。
 日本では、TTC標準JT-X36が対応する。

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