IrDA SIR
読み:アイアーディーエイ-エスアイアー
外語:IrDA SIR: IrDA Serial InfraRed
IrDAの物理層(変調方式)の一つで、もっとも低速なもの。
概要
使用する赤外線の波長や変調方式を定めるものの一つで、RS-232Cの非同期通信をフレームに置き換えたもの。
シンプルな構成で、かつ通信速度もシリアルのそれに準じている。
特徴
技術
シリアルのビット値の出力が、1の時に赤外線LEDを消灯、0の時に発光させる。
フレーム構成は次の通り。
[BOF]+[ADDR]+[Control]+[Information]+[FCS]+[EOF]
FCSは、16ビットCRCの一つ、CRC-CCITTを用いる。
通信速度は、2.4kbps、9.6kbps、19.2kbps、38.4kbps、57.6kbps、115.2kbpsの六種類である。
エスケープ
[ADDR]+[Control]+[Information]内に0xC0、0xC1、0x7Dが出現した場合は、次のようにエスケープする。
- 送信側での置き換え(FCS計算後)
- 0xC0 → 0x7D 0xE0
- 0xC1 → 0x7D 0xE1
- 0x7D → 0x7D 0x5D
- 受信側での置き換え(FCS計算前)
- 0x7D 0xE0 → 0xC0
- 0x7D 0xE1 → 0xC1
- 0x7D 0x5D → 0x7D
補足
SIRのフレーム構造はシンプルで利便が良いことから、他のプロトコル等でも採用される例がある。
あるBluetoothのホストコントローラー製品では、上位アプリケーションとSIRと同様のフレームで交信する設計になっている。
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