ISO/IEC 8859-6
読み:アイエスオウ-アイイースィー-はちはちごーきゅう-ろく
外語:ISO/IEC 8859-6

 ISOによって規定された文字集合の規格ISO/IEC 8859のうち6番目の仕様。
目次

概要

用途
 この仕様はArabicとも呼ばれ、アラビア語に対応するアラビア文字セットを定義する。
 CHARSET_NAME(CCS名)は「ISO-8859-6」である。

標準化
 BCMA-114、ASMO-708として規格化されている。
 アラビア語用の文字集合には様々なものがあるが、広く用いられているものはASMO-449(ISO-9036)と、このASMO-708(≒ISO/IEC 8859-6)である。
 またアラビア語版WindowsではWindowsコードページ1256(CP1256)が使われているが、独自の体系であり、前二つのISOとは互換性がない。

沿革

他のISO登録状況
 ISO-IR 127として登録されている。
 ISO-IR 127のISO/IEC 2022におけるエスケープシーケンスは次のとおり。

ISO/IEC 8859-6文字集合
 上位4ビット
2/103/114/125/136/147/15
0NBSP  <THAL><TATWEEL>
1  <REH><FEH>
2  <ZAIN><QAF>
3  <SEEN><KAF> 
4 <SHEEN><LAM> 
5  <ALEF_HAMZA><SAD><MEEM> 
6  <YEH^HAMZA><DAD><NOON> 
7  <ALEF><TAH><HEH> 
8  <BEH><ZAH><WAW> 
9  <TEH MARBUTA><AIN><ALEF MAKSURA> 
10  <TEH><GHAIN><YEH> 
11 <THEH>  
12 <JEEM>  
13SHY <HAH>  
14  <KHAH>  
15 <DAL>  
 文字集合中、14/11〜15/2(0xeb〜0xf2)は結合文字である。

仕様
 ヘブライ語用のISO/IEC 8859-8とは違って、文字方向を制御する制御文字がない。つまり、この文字集合を用いた文書は論理順序となるため、表示する場合は方向制御の処理を要する。
 なお、ISO-8859-9の派生として、明示的に文字方向を指定したISO-8859-9-eやISO-8859-9-iがある。

対応する言語
 ISO/IEC 8859-6が公式ないし事実上、対応できる言語は以下のとおり。配列順序は日本語名の50音順による。括弧内はISO 639で規定される2文字の言語コードである。
 また次の言語はISO/IEC 8859-1でもISO/IEC 8859-6でも表現できる。

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