ISO-2022-JP
読み:アイエスオウにーまるにーにージェイピー
外語:ISO-2022-JP

 複数の言語文字(文字集合)を切り替えて利用するISO-2022のサブセット規格で、日本語文字コードの符号化を規定した仕様。RFC 1468で規定されている。
 電子メールや日本語環境のIRCなど、JIS X 0208の世界においては主流であり標準である。
目次

概要
 ASCIIまたはJIS X 0201前半の英数記号と、JIS X 0208-1983 第1水準第2水準、そして旧JIS漢字集合のJIS C 6226-1978互換に対応する。
 対して、JIS X 0201後半のカナ(いわゆる半角カナ)は対応しない。

仕様

基本仕様
 7ビットで文字を表現する7ビット符号である。文字のコードレンジとしては0x20〜0x7fまでを用いる。つまり、図形文字表はGLのみを用る。また、GLには常にG0を呼び出した状態が固定されており、G0への割り当て指示によって文字集合を切り替える。
 この符号系では、初期状態は(ASCII)である。エスケープを使用するまでは、ASCIIの文字列のみを表現できる。
 改行文字(CR/LF)の前では、必ずASCIIまたはJIS X 0201ローマ字に戻さなければならない。
 情報の終了の前でも、必ずASCIIまたはJIS X 0201ローマ字に戻さなければならない。

特徴
 日本語環境でのISO/IEC 2022の実装の代表である。この仕様を基準として、様々な後継仕様が作られていった。
 大まかな特徴は次の通りである。
 日本語専用なので、それ以外の文字集合の利用は想定されていない。
 特徴的なのは、78JISにも対応している点である。現在においては、78JISの実装は殆ど無く、ゆえに殆ど使われていない。しかし、この規格が作られた当時は重要なものだったのである。
 また、ASCIIにも対応しているが殆ど使われておらず、英数文字は多くの実装がJIS X 0201ローマ字(ESC 2/8 4/10)を用いている。

対応する文字集合
reg#character setESC sequencedesignated to
6ASCIIESC 2/8 4/2ESC ( BG0
14JIS X 0201-RomanESC 2/8 4/10ESC ( JG0
42JIS C 6226-1978ESC 2/4 4/0ESC $ @G0
87JIS X 0208-1983ESC 2/4 4/2ESC $ BG0

関連・後継仕様
 この後継仕様には様々あるが、代表的なものに、次のようなものがある。
 その他、関連する符号に、次のようなものがある。

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