ISL
読み:アイエスエル
外語:ISL: Inter Switch Link

 VLANトランキングを実現するためのネットワーク層プロトコルの一つ。
 複数のスイッチを取り込んでVLANを構成するためのCisco Systemsの独自プロトコルである。
目次

特徴
 カプセル化フレーム(元のデータ)はISLヘッダーを伴いカプセル化される。
 Ethernetの場合、26オクテットのISLヘッダーを伴い丸ごとカプセル化され、最後に4オクテットのCRCを付加する。ISLはIEEE 802.1Qとは異なり、Ethernetフレームには一切手を触れないため、トランクリンク出力時にEthernetフレームのCRCを再計算する必要がない。フレームサイズが大きくなるという弊害はあるが、スイッチに掛かる負荷が少ないという利点がある。

ISLヘッダー
 26オクテットで構成される。サイズはビット。
項目サイズ内容
略称名称
DA宛先アドレス4001:00:0c:00:00 (マルチキャスト)
TYPEフレームタイプ40=Ethernet、1=Token Ring、2=FDDI、3=ATM
USERユーザー定義ビット4拡張用。優先度など。
SA送信元アドレス48トランクリンクの送信元ポートのMACアドレス
LENフレーム長16この次からFCSの手前までのフレーム長
SNAP/LLCSNAP240xAAAA03
HSASA上位ビット24SAの上位24ビット。00:00:0x(CiscoのOUI)
VLAN IDVLAN番号15VLANの番号
BPDU/CDPBPDU/CDPインジケーター1フレームの中身のBPDU/CDPの識別
IDXインデックス16フレームの送信元ポート番号
RES予約16トークンリング、FDDI時に用いる

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